【あさが来た】「長者丸」(日本永代蔵)井原西鶴が処方する五つの薬の意味とは?

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10月22日(木)放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」。井原西鶴が書いた「日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)」が登場した場面が面白かったのでメモします。あわせて、「日本永代蔵」「長者丸」の内容、意味をまとめます。

井原西鶴「日本永代蔵」

明治新政府から莫大な献金を求められるなど、やりくりが厳しい加野屋。「お金を儲けるにはどないしたらええんやろ?」と色気なく嘆くあさ(波瑠)に、新次郎(玉木宏)は一冊の本を手渡します。

「日本永代蔵」と題されたその本は、江戸時代の浮世草子・人形浄瑠璃の作者として知られる井原西鶴が、金持ちがいかにして金持ちになったかを町人の生活視点で描いた浮世草子。現代で言えばお手軽に読める「自己啓発ビジネス小説」といったところでしょうか。新次郎は「日本永代蔵」の中の「長者丸」の項をあさに話し始めます。

金持ちになる薬「長者丸」

内容は、ある貧乏な男が金持ちに「貧しさを治す薬はないのか?」と聞いたところ、金持ちは「長者丸」という薬の作り方を教えてくれた、というストーリーです。この良薬「長者丸」。本物の飲み薬ではなく、井原西鶴が「調合」した以下の五つの薬(戒め)を実践すれば、五十両稼げるよ!というものです。

長者丸・方組
朝起 五両
家職 二十両
夜詰 八両
始末 十両
達者 七両

この五十両を細(こな)にして朝夕呑込(のむ)からには、長者にならざるといふ事なし
(ドラマ小道具より引用)

長者丸、その意味は?

・朝起=商人は朝早く起きるべし。遅くまで寝ているようでは繁盛は望めない
・家職=本業に精を出すべし。目先の利益を追いすぎて本業を疎かにしていないか?
・夜詰=夜なべ仕事に精を出すべし。日没前に店を閉めてるようじゃあダメだ
・始末=倹約を旨とすべし。贅沢をせずに、収入に見合う質素な暮らしをするべき。
・達者=何よりも達者・健康が第一。

この五つの「薬」を朝夕呑んで(守って)いれば、商売繁盛するよ!というわけです。

稽古事にうつつをぬかすな

西鶴はこれに加え、慎まなければならない「戒め」を書き記しています。美食や女遊び、博打、稽古事等の道楽にうつつをぬかす、昼から風呂に入る、気軽に保証人になる、高利の借金に手を出すなど、店の金を食いつぶす行為を慎むべき、と戒めているのです。

あさが「日本永代蔵」を読み耽っている間に、新次郎はこっそりと三味線のお稽古に出かけようとします。あさはこれに気付くと、「長者丸」の調合法に続く戒め部分(男子が囃子芸を習うこと、茶の湯をすること、これらは毒薬よりも恐ろしいもの!)を新次郎に言って聞かせます。

したり顔で「お早うお帰りやす」と送り出すあさに、「はあ、かなわんなあ」と苦笑いの新次郎。早くもあさの尻に敷かれ始めている?新次郎の反応は満更でもない感じで、微笑ましいものでした。

▼井原西鶴の代表作「好色一代男」を市川雷蔵主演で映画化。

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