ドラえもん誕生秘話 幻の最終回も プロフェッショナル・仕事の流儀より

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NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」藤子・F・不二雄スペシャルにて、ドラえもん誕生秘話と幻の最終回が語られていたのでご紹介。なんでも先にのび太のキャラクターだけ出来ており、ドラえもんの姿は最後まで決まらなかったとか。

藤子不二雄A(安孫子素雄)との共同作品「オバケのQ太郎」の大ヒット後、なかなか大ヒット作に恵まれなかった藤子・F・不二雄(藤本弘)。苦難の時代を経て昭和44年に連載が始まった「ドラえもん」が、その後世界的人気漫画となったのは、みなさんご存知と思います。

実はこの「ドラえもん」、当初はなかなか主人公のキャラクターが決まらず、連載開始の告知ページにはドラえもんは登場していませんでした。主人公は モクモクと「煙」に包まれた状態で誤摩化され、そこに登場していたのは先にキャラクターが出来ていた「のび太」だけだったようです。藤本は家で野良猫の鳴き声がウルサく集中できず(笑)、主人公が思い浮かばなかったとか。

娘の人形とネコの鳴き声が…

そんな窮地を救ったのが、藤本の娘が持っていた「コロンちゃん」という丸みを帯びた人形、そしてウルサかった野良ネコの鳴き声。そう、この二つを足 すと、見事にドラえもんになるのです(笑)。「ネコの型をしたロボット」という、後世にまで残るヒラメキを手にした藤本は、ひっそりと「ドラえもん」の連載を開始します。

(↑ 注1:Wikipediaによればドラえもん誕生秘話として、蚤取りをしていた「ドラネコ」と娘の「起き上がりこぼし」から閃いたと記述されています。今回のNHK放送分では上記のような紹介がされていました。)

▼もはや日本国民にとって「教科書」と言ってもいい「ドラえもん」。
大人が読んでも学ぶことがあります。

当初は地味な漫画 アニメの打ち切りも 涙の最終回

この小学生向け学年誌に連載された、後の国民的(世界的)漫画は、当初はそれほど人気があったわけではありませんでした。放映していたアニメが終了したことを機に、編集部で連載打ち切りが決定してしまったそうです

(↑ 注2:今回のNHK放送分では打ち切りと表現されていましたが、実際にはその後も各誌で連載は続行しており、打ち切りではないという話もあります)。

区切りで描いた最終回は「未来へ帰ることになったドラえもん。のび太はドラえもんに心配をかけないようにと独り立ちを決意し、ジャイアンに一人で喧嘩を挑む。のび太は最後に少しだけ自分の殻を破った」という、全国民が涙なしには読めないストーリー。

(↑ 注3:アニメの終了や藤本が多忙だったことなどから、この「さようならドラえもん」=『小学三年生』1974年3月号掲載=てんとう虫コミックス6巻収録=の回は一旦は最終回として描かれましたが、すぐに藤本が思い直して翌月から連載を続行させたようです。ややこしい話ですが、この話は詳しくWikipediaにまとめられています。
さらにこの「さようならドラえもん」とは別に、連載が学年誌であったために年度末に便宜的に描かれた最終回「ドラえもん未来へ帰る」「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」の二つの話も存在し、これら三本がドラえもんの「最終回」として残っています。)

その後、知名度の上昇もあり単行本はバカ売れ、現在の「ドラえもん」の不動の地位を確立することになります。都市伝説的に最終回が出回る「ドラえもん」ですが、当時の諸事情から本家本元の「最終回」が存在していたんですね。それにしても、連載が続行されて多くの素晴らしい作品が世に残されたことは、人類にとっても幸運なことだったように思います。

▼幻の最終回「さようならドラえもん」収録のてんとう虫コミックス「ドラえもん」第6巻。名作として語り継がれています。

▼今となっては貴重なドラえもん「新連載の予告」、そして便宜的最終回「ドラえもん未来へ帰る」「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」収録の大全集1巻。「てんとう虫コミックス第6巻」とあわせて、是非読んでおきたい貴重な二冊。

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