「ごちそうさん」大阪編の時代背景 1923年(大正12)関東大震災、大大阪時代の幕開け

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め以子(杏)が西門悠太郎と結婚し大阪に嫁いだのが1923(大正12)年。前年はアインシュタインが来日、東京湾上空の遊覧飛行が開始されるなど、近代化の波を感じる年となりましたが、この年には未曾有の大震災、「関東大震災」が起きてしまいます。

関東大震災関連の話題はこちらの記事で詳しく書いています。
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「ごちそうさん」間もなく発生する関東大震災 当時の東京の被害状況は?
関東大震災発生でめ以子は東京へ帰れるのか 東京大阪間最短11時間・しかし交通は寸断

大阪に嫁いだめ以子(当時18歳くらい)にとって、生まれ育った東京が灰塵に帰してしまうという事実は堪え難いものがあるでしょう。この1923年はどういう年だったのか、調べてみました。

1923年は、9月1日昼前に発生した「関東大震災」無しには語れません。翌日には東京市他郡部に戒厳令が発令、その後東京府、神奈川県、埼玉県、千葉県へと戒厳地域は拡大され、首都圏は大混乱に陥ります。9月7日には東京市内に外出禁止令も発令されています。関東地方ではこの地震により線路が破壊され鉄道は寸断。人も物資も鉄道輸送に頼っていた時代ですから、影響は大きいものがありました。

ディズニー社・ヤンキースタジアム…アメリカ黄金時代へ

この年の世界の出来事はー

・ヤンキースタジアムのオープン(4月)
・エトナ火山噴火(6月)
・ウォルト・ディズニー・カンパニーの設立(10月)
・ヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党などがミュンヘン一揆(11月)
・ネパールがイギリスから独立(12月)

一方1923年の、日本の身近な話題としてはー

・丸の内ビルディングの完成(2月)
・丸の内ビルディングの花月食堂の値段=日本食三重弁当80銭、普通弁当35銭、鯛めしお椀付き60銭、天丼60銭、親子丼50銭、おでん30銭など(4月)
・銀座千疋屋にてフルーツポンチ考案
・東京の蕎麦屋でカレーライス・カツ丼などメニューに加わる
・築地魚河岸市場開場(12月)

などがあります。
寿司
▲江戸前の握りずしが関西で普及したのも、大震災による移住者の影響が大きい
Photo by: hiroooooki

大震災で大阪へ移住者多数、大大阪時代の幕開け

9月の大震災以降では、
・大阪や京都にて白米、梅干し、たくあん、氷などが調達され、横浜行きのシカゴ丸に搭載される
・震災後、東京にて飲み湯屋(1杯1銭)味噌汁屋(2杯5銭)スイカ屋(1切れ10銭)ナシ屋(1個5~8銭)コップ酒屋(1杯20銭)牛飯・牛丼屋(大盛10銭)などの新商売が開始 あんみつ、やきとり、釜めしなどが出現
・震災後すし職人が東京から上方へ流れる 鯖ずし、箱ずしなどが中心の関西に握りずしが進出し、流行

といった感じで震災の混乱の中からも、新しい食文化の萌芽も見られます。そして、関東方面からの大量の移住者の影響もあり、大阪が「大大阪時代」と呼ばれる華やかな時代へと突入します。

※記述した時代背景は『日本の食文化史年表』(吉川弘文館)等を参照。

前年(1922年)の記事 →「ごちそうさん」東京編の時代背景 1922年(大正11)ソ連成立・アインシュタイン来日・江崎グリコ設立など

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