地下鉄車両が大阪大空襲から人々を守った-「ごちそうさん」のエピソードは実話が元

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NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」第22週では、戦争が激化し、ついに大阪中心部も空襲被害を受けます。

大阪が大空襲に襲われたのは、ふ久(松浦雅)の初産の夜。ようやく諸岡(中山義紘)との間にできた男の子が生まれるや否や、空襲警報が鳴り響きます。

め以子(杏)ら西門家の人々は逃げる途中で四方を火に囲まれ、逃げ場所を失ってしまいます。その時、め以子の目に飛び込んで来たのが地下鉄御堂筋線・心斎橋駅の入口でした。

今は遠く満州に居る夫・悠太郎(東出昌大)が人生を掛けて建設した大阪の地下鉄は、強固そのもの。空襲時には地下鉄に逃げ込むようにと悠太郎から言われていたことをめ以子は思い出します。

地下鉄の入口は地下鉄職員により閉鎖されていましたが、め以子の必死の説得によりなんとか開錠に成功。周囲の逃げ遅れた人々とともに、地下鉄のプラットホームに避難します。やがてホームに滑り込んで来たのが、梅田行きの地下鉄の車両。地下鉄職員たちの計らいにより、火が回っていない梅田方面へと臨時の列車が運行されることとなり、人々は難を逃れたのでした。

▲御堂筋線・心斎橋駅は大阪の近代化という技術者の夢を今に伝える
Photo by : ume-y

大阪地下鉄・奇跡の一夜は実話に基づく

この大阪地下鉄の空襲エピソードは、実際に戦時中にあったとされる大阪市営地下鉄「一夜の奇跡」のエピソードを元に描かれていると思われます。

1945年(昭和20年)3月13日深夜。B29爆撃機により焼き尽くされた大阪の街で、命からがら人々が逃げ込んだのが、御堂筋線・心斎橋駅のホーム。

そのホームに、空襲時の運行を禁止されていた(爆弾によりトンネルが破壊され、多数の死傷者が出ると予想されていたため)という地下鉄の車両が到着し、安全な梅田方面へと人々を避難させたという幻のエピソードが存在します。

権威に反抗する大阪人の気概か

この逸話は、当時の資料が焼けてしまい残っておらず、口伝でのみ伝わる話です。当時の規約では空襲時の地下鉄運行は職務違反となるので、人々はこの事実に口をつぐみ、終戦後になってから表出してきたのではないかと言われています。数々の証言から、恐らくこの「奇跡の地下鉄」は本当に存在したものと思われます。

国家や権威、お上に対する反抗心を胸に秘める、大阪人ならではの気概に満ちたエピソードと言えるかも知れません。

悠太郎の「まちづくり」が結実 家族を守った

自宅周辺が壊滅的な被害を受けながらも、西門家の人々が生き延びることが出来たのは、悠太郎が心血を注いで建設した地下鉄のおかげ。「火災に強いまちづくり」という悠太郎の夢は、こんな形で結実し、大切な家族を守ったのです。

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