「ごちそうさん」間もなく発生する関東大震災 当時の東京の被害状況は?

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7週目現在の時代設定が1923(大正12)年の春である「ごちそうさん」。この年の9月1日に、あの未曾有の大災害「関東大震災」が発生してしまいます。

め以子(杏)が東京に残してきた大五(原田泰造)を始めとした卯野家の面々、それに桜子(前田亜季)、民ちゃん(宮嶋麻衣)、宮本先生(奥貫薫)といった学生時代の知人友人、そして貧乏アパートに住む文士室井(山中崇)など、安否が心配されます。
東京都慰霊堂
▲一度に四万人近くが亡くなった関東大震災最大の被災地「被服厰跡」。現在は東京都慰霊堂が建てられ、犠牲者の霊を合祀している。東京在住者は一度は行っておきたい悲しい場所。
Photo by Wiiii

東京では火災旋風により被害が甚大に

関東大震災というと東京内陸直下での地震と誤解される場合もありますが、震源は神奈川県小田原付近(本震=M7.9)や東京湾から房総付近、それに丹沢付近(余震=M7超が6回)の連動型。激烈な震度は主に神奈川県海沿い方面で広く記録されており、東京においては地区によって大きく被害の状況が異なりました。

東京市(15区)での震災犠牲者はおよそ7万人。死者の内訳は焼死52,178人、溺死5,358人、圧死727人などとなっており、建物の倒壊そのものよりも、火災による死者、それに火を逃れて水に入った溺死者が多数を占めました。

地震当日の東京では能登半島沖にあった台風の影響もあり、折からの強風が吹いていました。さらに不運なことに、火を使う昼時と地震発生が重なったことが火災の被害を大きくしたと言われています。本所区の被服厰(ひふくしょう)跡(現・墨田区横網町の震災復興記念館敷地=両国国技館のすぐ裏)では避難してきた人々がもろとも火災旋風に巻き込まれ、実に4万人近くが死亡しています。

低地・下町での被害が甚大だった

東京には低地である東部の「下町」地区と台地上の西部・北部「山の手」地区があります。台地上の地区は地盤も比較的強く、住宅密集度も低いことから、下町ほどの被害は出ませんでした。都心周辺部の建物全潰状況を見ると、

<住家全潰率と推定震度>
本郷区 0.7%、5強(現・文京区)=開明軒所在地
小石川区 0.6% 5強(現・文京区)
麹町区 1.9% 6弱(現・千代田区)
神田区 7.6% 6弱(現・千代田区)
日本橋区 0.3% 5強(現・中央区)
京橋区 0.4% 6弱(現・中央区)
下谷区 2.4% 6弱(現・台東区)
浅草区 7.0% 6弱(現・台東区)
本所区 15.6% 6強(現・墨田区)=被服厰跡
深川区 8.9% 6弱(現・江東区)

となっており(『関東大震災~大東京圏の揺れを知る』武村雅之・著 鹿島出版会による)、本所区、深川区、神田区など地盤の脆弱な地区での被害が目立ちます。特に墨田川両岸では住居密集地で発生した大火と火災、旋風によりほぼ全域が焼失(例:浅草区では区域の96%が焼失)、逃げられなかった多数の市民が犠牲者となりました。

次の記事では卯野家・開明軒のあった本郷近辺や、め以子友人の被害想定を考えます。
「ごちそうさん」関東大震災 火災、家屋倒壊による卯野家・桜子・民子・宮本先生の生死は?

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