最終回ロケ地・め以子がカレーを売った駅は「旧陸軍第四師団司令部庁舎」

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NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」最終回。悠太郎(東出昌大)の帰りを待ち望むめ以子(杏)は、炊き出したカレーを「駅前」で一杯五十円という法外(笑)な値段で売りつつ、悠太郎の姿を探します。

め以子がカレーを売った駅は大阪駅か

この「駅」は復員兵が続々と到着していたこと、当時の九州方面からの長距離列車の到着駅だったことなどから、「大阪駅」がモデルではないかと思われます。ドラマ上ではGHQの車両が走る背後に洋風の近代建築が「駅舎」として使われており、印象的でした。

Photo by inoue-hiro(wikipediaより転載)

ロケ地は「旧陸軍第四師団司令部庁舎」
(大阪市立博物館)

この撮影に使われた建築物が、大阪城公園内に現在も残る元・大阪市立博物館です。1929年(昭和4年)に昭和天皇即位の記念事業として、大阪城天守閣の復興とともに建てられた「陸軍第四師団司令部庁舎」がこの建物の始まりです。

外観は「ロマネスク様式」と呼ばれる古代ローマ建築の影響を色濃く残す様式が採用され、ノルマン地方の古城のデザインをもとにスクラッチタイルで仕上げられています。

様々に転用後、現在は未使用 見学会も

戦災を逃れた「陸軍第四師団司令部庁舎」は戦後GHQ(連合国軍)に接収され、接収が解かれた後は大阪市警視庁本部、大阪府警察本部の庁舎として、1960年(昭和35年)からは大阪市の管轄となり「大阪市立博物館」として利用され、市民に愛されて来ました。

その大阪市立博物館も、2001年に「大阪歴史博物館」が開館したことに伴い役目を終え閉館し、現在この建物は未使用のまま。大阪に残る重要な近代建築のひとつであるこの建築物は、今後の利用法が決まっていない状態です。今回、「ごちそうさん」ロケ地として登場したことで、喜んだ大阪市民も多かったのではないでしょうか。

この旧・大阪市立博物館ですが、残念ながら普段は一般公開は行なわれていないようですが、ちょくちょく見学会が行われるようです。

大阪には「大大阪時代」の近代建築が数多く残る

ちなみに、大阪城公園内には「旧大阪砲兵工廠化学分析場」という1919年(大正8年)に建てられたレンガ造りの建築物も残されており、観光の際はこちらも併せて見ておくとよいでしょう。

▲大阪砲兵工廠。 Photo by Inoue-hiro

大阪市内には他にも中央公会堂、大阪府立図書館(いずれも中之島)、それに大阪ガスビル、日本銀行大阪支店、大丸百貨店心斎橋店などなど、数多くの近代建築が残されています。こうした建築群はかつて「大大阪時代」(だいおおさかじだい)と呼ばれた華やかな大阪の名残を今に伝えています。

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