「花子とアン」は「ごちそうさん」とほぼ同時代 関東大震災、戦争を生き抜いた村岡花子

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3月31日(月)から放送が開始されるNHK連続テレビ小説「花子とアン」。吉高由里子をヒロインに据えて、「赤毛のアン」などモンゴメリー作品を始め数多くの翻訳を手がけた村岡花子の生涯を描きます。原案は村岡花子の孫・村岡恵理が書き上げた「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」。

「ごちそうさん」と「花子とアン」は同時代

この「花子とアン」。直前まで放送される前作「ごちそうさん」の時代設定に近く、ほぼ同時代を生きた「め以子」と「花子」の人生の違いも興味深いです。

「ごちそうさん」は明治44年頃(※め以子は明治38年生まれ。)から昭和20年の終戦直後までの時代を、「食べること」も「食べさせること」も大好きなヒロイン・卯野め以子の視点で描きました。物語は大正ロマン香る東京、古い生活が残る昭和初期の大阪、そして関東大震災、戦争、終戦と目まぐるしい世の中の変化の中で進みました。

一方「花子とアン」は明治中・後期(※花子は明治26年生まれ。)から終戦後20年くらいまでの時代を描くと思われます。花子の生きた時代は、大正期の東京の華やかさ、関東大震災、戦争、戦後の復興と、「ごちそうさん」で描かれた時代との重なりが多いです。

また、花子は1932年から1942年までJOAK(現・NHK東京放送局)のラジオ番組に出演し、「ラジオのおばさん」として人気を博しました。「ごちそうさん」において同時代の大阪でラジオアナウンサーを務めていた希子(高畑光希)とも重なりますね。

モンゴメリーとの出会い 戦争下の翻訳作業

昭和14年(1939年)、花子は友人である外国人宣教者から一冊の本を受け取ります。それが「Anne of Green Gables」。後に翻訳本「赤毛のアン」として多くの日本人を魅了する物語の原著でした。

時代は第二次世界大戦の最中で、戦局が日に日に悪化していった時期。当時の日本において、敵国語で書かれた「Anne of Green Gables」を翻訳することは、自身の身に危険を及ぼすことにもなります。そして、夜ごと繰り返される空襲の中、花子は大切な一冊の本を必死に守りながら、翻訳を続けます。

「赤毛のアン」は日本中に愛される作品に

ついに花子の努力の結晶が実を結び、「赤毛のアン」として日本で初めて翻訳版が出版されたのが、終戦から7年が過ぎた昭和27年(1952年)。

孤児として行く先がなく、自ら居場所を作り出すしかなかったアンと、戦争で全てを失い自ら立ち直ろうとする当時の日本人の心情がリンクしたのか、発売されるやすぐに「赤毛のアン」の物語は日本人の心を掴みます。

新朝ドラ「花子とアン」は激動の時代に翻弄されながらも、その時代の要請により大きな仕事をやってのけた、一人の女性の一代記となりそうです。

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