白蓮の「絶縁状」新聞掲載の経緯が、「花子とアン」と史実では異なっている

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7月21日(月)放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」より。嘉納蓮子の「絶縁状」が新聞に掲載された経緯が実際の史実と違っていたようなので、相違点をまとめておきます。

龍一の友人が勝手に新聞社に渡した

今日の放送によれば、蓮子(仲間由紀恵)が夫・嘉納伝助(吉田鋼太郎)宛に書いた「絶縁状」は、宮本龍一(中島歩)が龍一の友人に託したとされていました。

革命を夢見る友人たちは、これを伝助宛に投函をせず、勝手に新聞社に手渡してしまいます。

友人たちは「持たざる者が持つ者から奪う」という革命の構図を龍一と蓮子の略奪愛の中に見出し、「どうせやるなら世間に衝撃的な方がいい」として、この「絶縁状」を新聞に公開する手筈(てはず)を勝手に整えてしまったのです。

龍一は激怒、伝助も怒りの反論文掲載へ

これに怒ったのは宮本龍一。友人たちに掴み掛かり、「ふざけるな!おれは革命のために蓮子を連れ出したんじゃない。ただ彼女を自由にしてやりたかっただけだ」と怒鳴りつけます。

「絶縁状」が公開され世間の晒し者となった伝助は大いに怒り、ついには新聞記者を自宅に呼びつけ、蓮子に対して反論することを決意します…。

史実の「白蓮事件」では、新聞公開は宮﨑龍介本人の意思

この一連の流れですが、史実とはだいぶ違います。以下、モデルとなった実在の「白蓮事件」で、絶縁状が新聞に掲載された経緯を簡単にまとめます。

▲大阪朝日新聞に掲載された「燁子の絶縁状」。

宮﨑龍介と逃亡した際に白蓮は既に彼の子を身ごもっており、龍介は「姦通罪」に問われるかもしれないという危険がありました。

そのため、龍介とその友人たちは白蓮が夫・伊藤伝右衛門宛に書いた文章を加筆修正し、新聞に掲載させることを決意します。伝右衛門がいかに非人道的であり、白蓮との結婚生活が人権的にも問題が有ったかを世間に訴え、世論を自分たちの味方に付けようとしたわけです。

白蓮の絶縁状は「大阪朝日新聞」に掲載され、大きな騒ぎを起こします。

九州の石炭王に嫁いだ伯爵令嬢が新聞を使って絶縁状を公開した…。当時、そのインパクトは凄まじいものがあり、今日の「花子とアン」でも描かれたように各メディアの取材・スクープ合戦は加熱しました。(ただし、史実では白蓮逃走の際に花子の赤ちゃんに逢いに行くという口実があったわけではないので、花子の元に取材陣が殺到した事実は無いものと思われます。)

伝右衛門の反論文はスクープ合戦の産物

そうした中でライバル紙「大阪毎日新聞」が掲載したのが、「絶縁状を読みて燁子(白蓮)に与ふ」という伝右衛門による「反論文」です。この反論文は全10回が連載される予定でしたが、結局4回で掲載中止となっています。

この「反論文」は伝右衛門が記者に対して口頭で語った事件の経緯が面白おかしく再構成され、事実とは異なる女々しい言い分が満載でした。伝右衛門はその内容を知ると、すぐに掲載の中止を申し出たそうです。

「一度は惚れた女だから」

伝右衛門は「一度は惚れた女だから」として、白蓮に対して反論や言い訳をする気はなかったようです。親族に対しても「末代まで一言の弁明も無用」として、白蓮を責め立てるようなことをしないよう告げています。

「花子とアン」では今後、怒り狂った伝助による、メディアを使った「復讐」が始まるようです。恐らく泥沼になる前にどこかで「落とし所」が見出されるとは思いますが、しばらくは史実と異なる展開となりそうです。

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