【ひよっこ】三男が就職する「安部米店」とは 日本橋は商業、金融で栄えた街

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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、角谷三男(泉澤祐希)が就職することになる東京・日本橋の「安部米店」についてまとめます。

あわせて、日本橋は江戸時代には交通、物流の拠点として発展した場所ですので、日本橋という町の歴史も簡単にまとめます。

家族経営の小さな「安部米店」

農家の三男坊だったため、都会へ出て就職する運命にあった三男。三男は高校を卒業すると故郷・奥茨城に別れを告げ、東京・日本橋のはずれにある「安部米店」に就職することになります。

就職といっても安部米店は小さな店で、従業員は三男ただ一人。他には店主の安部善三(斉藤暁)と、その娘・さおり(伊藤沙莉)が居るのみです。

娘のさおりに惚れられて…

店主の善三と娘のさおりは仲が悪く(さおりは店をパン屋にしてしまおう考えている)、いつも喧嘩をしてばかり。特にさおりはやたらと怖い女性のようで、三男は険悪な親子関係に挟まれた緩衝剤の立場として、少々居心地の悪い日々を過ごすことになります。

さらに複雑なことに、三男はさおりに惚れられてしまい、善三からも婿養子として安部家に招き入れようとする企みを感じることになります。三男は婿養子に入るような生き方を望んでおらず、社会人生活のスタートから悩み多き日々を過ごすことになりそうです。

▼その存在感がじわじわと話題になっている伊藤沙莉。かつての「恋人役」佐久間由衣との再共演も話題。
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江戸時代に商業地として急発展・日本橋

三男が働くことになる日本橋は、みね子たちが働く墨田区の向島(町工場などが多い地区)からは南に直線距離で4kmほどの距離にあり、江戸時代から商業地として栄えた場所です。

江戸幕府が開かれた当時、江戸にはまだまだ職人は少なく、多くの物資の供給は他地域に頼らざるを得ない状況でした。そのため、国内各地から江戸へとさまざまな物資が水運により運ばれるようになり、江戸湾と江戸城の間に位置して利便性を有した日本橋でも多くの物資が陸揚げされるようになります。

日本橋は五街道(東海道、甲州道中、中山道、日光道中、奥州道中)のスタート地点でもあり、こうした交通の好条件により、界隈では各商業が発展。当時の日本橋界隈の地図には「魚河岸」のほかに「塩河岸」「米河岸」などの名前が見られ、あたりには呉服、刃物、酒など多種の問屋も立ち並ぶ一大商業地になっていきました。

また、金貨の鋳造、鑑定・検印を行なった「金座」も日本橋に設置され(跡地は現在、日本銀行に)、明治期には一帯は金融街としても発展していきます。

▼現行の「日本橋」が完成した明治44年(1911年)当時の様子。さすがに「交通の中心地」の風格が。
画像はWikipediaより転載(パブリックドメイン)。



三男が就職をする昭和40年(1965年)頃の日本橋は、戦争による大打撃から復興し、金融業を中心とした企業も復活。百貨店等の商業施設も賑わいを取り戻していました。

一方で、前年の昭和39年(1964年)には街のシンボルだった「日本橋」の上に首都高速の高架が掛けられるなど、江戸時代から受け継いだ街のアイデンティティが揺らいだ時期でもあります。

▼「日本橋」は国の重要文化財に指定されています。残念ながら頭上には首都高速が走り風情は失われていますが、日本の道路元標があり、現在も日本の道路網の始点となっています。



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