【ひよっこ】澄子「ナポリタンB」 モデルは王貞治CMでお馴染みのリポビタンD…?

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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」第8週(第43話)、5月22日(月)放送回より。

主任・松下明(奥田洋平)との問答の中で澄子(松本穂香)が発言した「ナポリタンB」についてまとめます。あわせて、そのモデルになっていると思われる大ヒット飲料、大正製薬の「リポビタンD」についてもまとめます。

巨人V9時代の幕開けと、向島電機の業績

昭和40年(1965年)の夏。向島電機の朝礼では主任・松下明が読売巨人軍(この年からV9時代に突入)の快進撃に触れ、「我が社にとってありがたいこと」だと語ります。

巨人が強いと後楽園球場が連日満員になり、そのお客さんたちはある物を手に観戦をする…。その「ある物」が何なのかを松下に問われた澄子は、例によってトンチンカンな回答をします。

澄子「ナポリタンB」「C」「D」

澄子「…あ、テレビでやってるあの、グッと飲むヤツ…ナポリタンB…だっぺか」
松下「そもそもそれではないし、(商品名も)間違っている!」

正解は、向島電機の主力商品でもあるトランジスタラジオ。寮長の幸子(小島藤子)によれば、球場で観戦しているとテレビのような解説や実況がないため、観客はラジオを聞きたくなり、ひいては向島電機の業績にも影響を与えるとのことなのでした。

主任から話された有益な「時事ネタ」でしたが、澄子にとってはまったく興味のない話。澄子は一度頭の中に巡ってしまった「ナポリタンB」のワードに夢中で、「あ、(ナポリタン)Cか」「あ、Dだ、でー」と独り言をいい、工員たちの笑いを誘います。

昭和37年発売「リポビタンD」

さて、この「ナポリタンB」あるいは「ナポリタンC」「ナポリタンD」。NHKの特性上、ドラマに民間企業固有の商品名を登場させることは出来ませんが、恐らく澄子は大正製薬の「リポビタンD」(あるいは大塚製薬の「オロナミンC」の可能性も)を「ナポリタンB」だと思い込んでいたものと考えられます。

リポビタンDは、「ひよっこ・第43話」の時代設定から三年前の昭和37年(1962年)に販売が開始されています。リポビタンDの当時の値段は1本100円ほど。ラーメン1杯が75円、みね子が使える月の小遣いが1,000円であることを考えると、それなりに高価な商品です。
※ライバル商品である大塚製薬の「オロナミンC」は昭和40年(1965年)の発売で、コメディアンの大村崑がCMキャラクター。

王貞治がCMに

リポビタンDのCMキャラクターは、初代を巨人軍の外野手・宮本敏雄が、1963年から1971年までは「世界のホームラン王」こと巨人軍の王貞治が務めています。現在は「ファイトー!いっぱーつ!」のキャッチコピーでお馴染みですが、当時は「ファイトで行こう!リポビタンD」というフレーズが用いられていました。

福島から上京し、ろくに横文字も知らなかった澄子にとって「リポビタンD(リポクラシス=脂肪分解=+ビタミンが語源か)」も「オロナミンC(※オロナイン軟膏+ビタミンCが語源か)」も「ナポリタンB」も似たようなもの。

個別商品名を扱えないNHK的に具体的なモデル商品名はぼかしていますが、松下主任の「巨人軍ネタ」つながりで、王貞治の「リポビタンD」のCMが「ナポリタンB」の元ネタであることが濃厚かと思います。

「亀屋万年堂のナボナはお菓子のホームラン王です」でお馴染み、ナボナのCMにも王貞治が出演。

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