【いだてん】志ん生の「富久」 韋駄天・金栗四三と太鼓持ちの久蔵が江戸を駆ける

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NHK大河ドラマ「いだてん」では、ビートたけし演じる落語の大名人・5代目古今亭志ん生が登場し、ナレーション(噺)としても活躍します。

劇中では、古今亭志ん生が得意とした「富久(とみきゅう)」という古典落語の演目が登場します。この記事では、富久の内容について簡単にまとめるとともに、富久が「いだてん」劇中で登場する経緯をまとめます。

富久 太鼓持ち・久蔵が江戸を駆け回る

「富久」は、江戸末期から明治にかけて活躍した落語家・初代三遊亭圓朝の作。圓朝が実話から落語化した作品として知られ、8代目桂文楽、8代目三笑亭可楽、そして5代目古今亭志ん生、志ん生の次男・古今亭志ん朝など名だたる名人たちが演じてきました。

「富久」は、しくじって仕事を失った浅草の「太鼓持ち(幇間)」の久蔵が、江戸の町を駆け回る噺です。

仕事を干されていた久蔵はある夜、しくじり相手である旦那が住む芝の久保町方面が大火事となると、これを信頼回復のチャンスと考えて浅草から芝へと見舞いに突っ走ります。

ところが、旦那の家で手伝い(ついでに酒を呑んでしまいヘベレケに)をしているその間に、自身の浅草の長屋が燃えてしまうと、今度は浅草へとひた走ります。久蔵の長屋は跡形もなく灰となっており「とんだ火事の掛け持ちになっちまった…」と久蔵は落胆します。

燃えた久蔵の長屋の神棚には、富くじ(千両)が眠っていました。それが当たりくじだったと知った久蔵はすっかり取り乱してしまい…。

▼こちらは志ん生の実の息子・古今亭志ん朝の「富久」。江戸の風情があって歯切れがよくって、初心者でもとても聞きやすいです。

韋駄天・金栗四三と、太鼓持ちの久蔵

「いだてん」では、ナレーションを務める古今亭志ん生(ビートたけし)に関連して、劇中に「富久」がたびたび登場していきます。

第一話では、東京オリンピック開催前の東京でタクシーに乗っていた志ん生が、タクシーを横切って走る足袋姿の「金栗四三らしき人影」を目撃し、思わず「富久みたいだな…」とつぶやきます。

志ん生にとって、「富久」は若き日からの思い出の演目です。

明治末期、浅草で酒浸りの日々を過ごしていた青年・美濃部孝蔵(後の古今亭志ん生。森山未來が演じる)は、オリンピック選考会に出場する親しい車夫・清さんの代わりに一日車夫を務めたことで、憧れだった落語家・橘屋圓喬と近づくことになります。

圓喬への弟子入りを志願した孝蔵は、毎日浅草から人形町まで圓喬を乗せて人力車を走らせるようになります。その車上で圓喬は「富久」などの芸を稽古しており、孝蔵は道中わざと道を遠回りしたりして、必死になって背中で師匠の芸を学んでいきました。

清さんの人力車は、圓喬を乗せ、嘉納治五郎を乗せて、東京の町を駆けずりまわります。

果たして古今亭志ん生と嘉納治五郎、金栗四三、そしてオリンピックが一体どうやって繋がっていくのか…。その鍵を握っていきそうなのが、金栗四三よろしく江戸の町を駆け回る久蔵が主人公の、傑作古典落語「富久」なのではないかと予想します。

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