マッサン「クリスマス・プディング」と「6ペンス銀貨」

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NHK連続テレビ小説「マッサン」第2回放送(9月30日)より。

初回では語られなかった亀山政春(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)夫婦の馴れ初めが語られ、その中でイギリスの伝統的な菓子「クリスマス・プディング」に関する二人の運命的なエピソードが明らかになります。

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「クリスマス・プディング」と「6ペンス銀貨」「指ぬき」


▲ずっしりとした重量感を感じるクリスマス・プディング。
Photo by Soerfm(画像はWikipediaより転載)

英国のクリスマスパーティで欠かせないのが、伝統的な「クリスマス・プディング」というデザート。これは日本人が想像するいわゆる「プリン」ではなく、小麦粉やパン粉、牛脂、卵、砂糖、ドライフルーツなどを混ぜ合わせて焼き上げた「イギリス風のでっかいクリスマスケーキ」です。

スコットランドではこの「クリスマス・プディング」に、幸福の銀貨といわれる「6ペンス銀貨」(1967年に製造中止)「裁縫の指ぬき」「指輪」などを忍ばせて焼き、それぞれを引き当てた人は幸福になれる(それぞれ、「硬貨」はお金持ちに、「指ぬき」は幸福な人生に、「指輪」は良い結婚ができるという願いがこめられている)という、ちょっとしたゲームのような儀式があります。

マッサンとエリー 運命の赤い糸

で、この儀式には「6ペンス銀貨」と「指ぬき」の二つを忍ばせておいて、それぞれを独身の男女が引き当てた場合に、この二人は運命の人である!というロマンチックな「赤い糸」的恋愛予言バージョンもあるらしいのです。

スコットランドに留学中だった「マッサン」こと亀山政春は、クリスマスパーティで出会ったエリーに一目惚れをしてしまいます。

そのパーティで出されたクリスマス・プディングの中から、政春は「6ペンス銀貨」が、エリーは「指ぬき」が飛び出してきたものだから大変。もうこれは、二人の今後の運命を暗示しているとしか考えられません。

その後、政春はエリーの弟・ウィリアムに柔道を教えるようになり、エリーとの仲も急速に縮まっていきます。

史実でも、ドラマのモデルとなった竹鶴政孝とリタはこの「運命のプディング」を経験しています。政孝には6ペンス銀貨が、リタには指輪が当たり、この占いの通りに竹鶴は後に事業で大成功をし、リタは政孝の妻となって生涯幸せに暮らしたのです。

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