TBSドラマ「陸王」タイトルの意味、名前の由来 シューズのモデルは?

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TBSで2017年10月から放送開始予定の役所広司主演・日曜ドラマ「陸王」。

この記事では、ドラマのタイトルにもなっている「陸王(りくおう)」という言葉の意味をまとめます。また、劇中に登場するランニングシューズ「陸王」のモデルとなっているとも思われる実在の商品をご紹介します。

この記事は、原作小説「陸王」を参考に書いています。

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目次

池井戸小説 足袋製造業者が主役

ドラマ「陸王」は、「半沢直樹シリーズ」「下町ロケット」などでお馴染みの作家・池井戸潤氏の同名小説が原作。

埼玉県行田市にある(架空の)老舗足袋製造業者「こはぜ屋」が、ジリ貧の経営状態から抜け出すために斬新なランニングシューズの製造開発に着手し、会社の存亡を賭けて奮闘していくフィクションの物語です。

「陸王」は新開発のランニングシューズの名前

ドラマのタイトルにもなっている「陸王」は、劇中で開発されることになる「足袋のようなランニングシューズ」の商品名(ブランド名)です。

世界的なスポーツ用品メーカーがしのぎを削るランニングシューズ業界において、まったくの新規参入業者である零細企業のこはぜ屋が、老舗足袋屋のノウハウや技術、仲間の結束を強みにしながら、常識はずれのイノベーションを起こしていくことになります。

この「陸王」という商品名は、もともとこはぜ屋が先代の時代に開発、製造していた「マラソン足袋」の商品名でした。旧・陸王は新たな収益の柱となるどころか大きな借金を作ってしまった曰く付きの商品であり、現社長の宮沢紘一(役所広司)もまた、新・陸王開発に当たり会社の存亡を賭ける大きなリスクを背負って行くことになります。

シューズ「陸王」のモデルは?

基本的に「陸王」の物語は池井戸氏の着想から得られたフィクションであり、登場企業、商品も架空のものとなりますが、劇中に登場するシューズ「陸王」のモデルになっているとも思えるランニングシューズが実際に存在します。

ひとつは、実際に池井戸氏も取材したという行田市の「きねや足袋」でつくられているランニング足袋「KINEYA MUTEKI(無敵)」。同社のホームページによると、「KINEYA MUTEKI」はソールは天然ゴムながら、その開発コンセプトは「陸王」とよく似ています。

そしてもう一つは、実際に小説「陸王」に実名でチラッと登場している(宮沢が新事業の着想を得るキッカケとなる商品)、イタリア・ビブラム社のランニングシューズ「ファイブフィンガーズ」シリーズです。

池井戸氏は、地面の感触がよくわかるというこの独創的な五本指のランニングシューズ「ファイブフィンガーズ」に出会ったことで、「陸王」執筆のインスピレーションが沸いたと言及しています。

「陸の王者」を争う戦い

物語はまた、こはぜ屋の奮闘に折り重なるようにして、「挫折した者たち」の人生模様もオーバーラップしていきます。

箱根駅伝での活躍で時の人となりながら、その後の怪我により辛酸をなめ続けている長距離ランナー・茂木裕人。繭の特殊加工技術の開発に入れ込むあまり資金繰りがショートし、家業のインテリア業を潰して債権者から身を隠して暮らす男・飯山晴之。カリスマ・シューフィッターとして業界に名を馳せながら、理不尽な上司との衝突により大企業を離れた職人かたぎ・村野尊彦。

一般的には「敗れ去った者=敗者」に分類されであろう彼らが、「陸王」の開発に関わることで自らを取り戻し、再び戦いの場へと舞い戻ってくる…。「勝ち虫」と呼ばれるトンボのデザインがあしらわれたシューズ「陸王」が、敗者たちの人生にもう一度光を当てていく様子が描かれます。

各シューズメーカーの「広告塔」として重要な意味を持つ陸上選手のレースシーンも、物語の見どころのひとつ。「陸王」の名から連想される「陸の王者」というワードに相応しい、陸上選手たちのプライドのぶつかり合い、戦いが期待されます。

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