「下町ロケット(2015年)」売却、特許使用契約、部品供給…帝国重工に対し佃がとり得る三つの選択肢

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TBSドラマ「下町ロケット」(2015年)は第2話以降、帝国重工と佃製作所との特許を巡る攻防が始まります。この記事では、争われる特許の事情と、佃製作所がとり得る選択肢である「三つの契約条件」をまとめます。

※この記事は、2015年放送の「下町ロケット」第1シリーズ当時のものです。

死蔵特許が救世主に!?

佃製作所が所得していた特許は、以下のようなもの。

発明の名称 大型ロケット用水素エンジンに使用する調圧バルブ
特許番号 RS116930
発明者 佃航平

そもそもこの特許は以前から佃製作所が取得していたもので、その時点では帝国重工の「スターダスト計画」の新開発技術に觝触するものではありませんでした。

社内では役に立たない「死蔵特許」と思われていたもののひとつでしたが、弁護士・神谷(恵俊彰)の提案で特許事項の見直しが行われたことで、帝国重工に先んじて「新型水素エンジンのバルブシステム」の特許を佃が抑えることになったのです。

慌てた帝国重工は大企業特有の傲慢さを振りまきながら、佃製作所に特許使用権についての交渉を求めます。今後、佃製作所がとり得る特許権の扱いは、主に以下の三つです。上の項目ほど帝国重工有利、下に行くほど佃製作所有利の条件と言えます。

①特許権売却

帝国重工は「スターダスト計画」のキーテクノロジー全てを自社技術でまかなうことを社是としています。社長の厳命でもあるこの条件を満たすには、佃製作所から特許権を買い取る方法しかありません。

帝国重工は20億円という金額を提示し、佃製作所に特許権の売却を迫ります。20億円というと一見巨額に思えますが、帝国重工がこの技術を開発するために投入した経費を考えるとずいぶん安い値段設定であり、懐事情が苦しい佃製作所の足元を見た金額提示といえます。

②特許使用契約

特許権を売却してしまえばそれで終わり。社長や会社の夢がつまった技術であるだけに、佃社内では年間の特許使用契約で手を打ってはどうかという提案も出ます。

これであれば特許権を失わず、ノーリスクで安定的に使用料を得られます(原作では年間5億円)。帝国重工側さえ説得できれば、一見いい話のように思えますが…。

③部品供給

オイシイ話であるはずの特許使用契約に難色を示すのは、他ならぬ社長・佃航平でした。佃が提案したのは、自社で製造した部品を帝国重工に納品すること。

佃製作所は特許ビジネスを行う会社ではなく、あくまで「ものづくり」の会社であるー。長い目で見ると、特許を武器に大企業・帝国重工にロケット部品を納品したという実績と誇りが大切なのではないか?佃はそう社員たちに訴えかけます。

これにひっくり返ったのが、現実を見ている社員たちでした。わざわざ目の前の安定収入を捨てて、製品保証のリスクを抱えてまでやることなのか。社長の考えに対し、佃社内では一気に不満が噴き出します。帝国重工側としても「キーテクノロジーの内製化」というプロジェクトの大前提が吹っ飛ぶため、到底容認できるものではありません。

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