NHKドラマ「太陽を愛したひと〜1964 あの日のパラリンピック」主人公モデルは実在の医師・中村裕氏

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NHKスペシャルドラマ「太陽を愛したひと~1964 あの日のパラリンピック」の主人公のモデル人物についてまとめます。

主人公をはじめ、ドラマには実在の人物をモデルにした登場人物が登場していきます。

日本パラリンピックの父・中村裕氏

「太陽を愛したひと~1964 あの日のパラリンピック」は、「日本パラリンピックの父」「障害者スポーツの父」と呼ばれる実在の医師・中村裕氏(向井理が演じる)が、1964年の「第2回・東京パラリンピック」実現に向けて奔走する姿を描く物語です。

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▼ドラマの原案は、三枝義浩氏の漫画作品「太陽の仲間たちよ」。

中村裕(なかむら・ゆたか)氏は1927年(昭和2年)大分県別府市生まれ生まれの医学者、整形外科医。

九州大学病院勤務を経て国立別府病院で整形外科医長を務めていた1960年、ドラマにも登場する九州大学医学部の天児民和教授(あまこ・たみかず=松重豊が演じる)により、イギリスの「ストーク・マンデビル病院」に送り込まれています。

グットマン博士に師事

「ストーク・マンデビル病院」には、パラリンピックの前身である「ストーク・マンデビル大会」を立ち上げた「パラリンピックの父」ルートヴィヒ・グットマン博士(国立脊髄損傷センター所長)がいました。イギリスで身障者が驚異的な割合で社会復帰を果たしている理由を調査するため、中村裕氏はグットマン博士に師事することになったのです。

当時、日本では身障者といえば「家でベッドに寝ているのがいちばん」と考えられ、バリアフリー環境も整っていなかったことなどから、社会復帰が難しい状況にありました。中村裕氏はグットマン博士のもとで、身障者がリハビリの一環としてスポーツを積極的に楽しみ、社会全体で身障者を受け入れるシステムが確立しているイギリスの現状を知り、大きな衝撃を受けることになります。

「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」

ドラマでは史実を参考に、中村裕氏がグッドマン博士から学んだ「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」という言葉を支えにしながら、東京パラリンピック実現に向けて奮闘する姿が描かれていきます。

イギリスから帰国後、中村裕氏はすぐに第1回となる「大分県身体障害者体育大会」を開催。イギリスの例に倣い障害者スポーツを日本に根付かせようと行動を始めますが、「障害者を見世物にするな!」といった、現在では考えられない猛烈な批判を受けることになります。

イギリスで学んだ理念を胸に1964年の東京パラリンピックでは開催に尽力、選手団長を務めるなど日本の障害者スポーツの扉をこじ開けた中村裕氏ですが、この東京パラリンピックでは外国人と日本人の障害者の「在り方」の違いに愕然とすることになります。

外国人障害者が「アスリート」として大会に参加し、東京での観光を能動的に楽しむなど一人の自立した人間として躍動した姿を見せたのに対し、日本の障害者は「患者」というイメージが強く、まだまだ一個人として自立した姿を見せていなかったのです。

障害者の自立のために尽力

1965年、中村裕氏は「保護より機会を」、「世に身心障害者はあっても仕事に障害はあり得ない」という理念のもと、大分市に身体障害者の職業的自立を目指す「社会福祉法人太陽の家」を創設し、翌1966年にはリハビリテーションを積極的に実施する「大分中村病院」を設立。

1975年には別府で「第1回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(フェスピック。2006年まで9大会が開催)」、1981年にはこんにちまで続く「大分国際車いすマラソン大会」(第38回となる2018年は11月18日に開催)の第1回大会開催を実現させるなど、日本の障害者の自立支援、障害者スポーツの発展に尽力しています。

妻・廣子氏、オムロン創業者・立石一真氏なども実名で登場

残念ながら、中村裕氏は1984年に肝不全のために57歳の若さで亡くなっています。ドラマでは、中村裕氏の妻・中村廣子氏(若き日は上戸彩が、現在の姿を岸惠子が演じる)の目線で、中村裕氏の若き日の奮闘ぶりが語られていきます。

また、前述の九州大学医学部・天児民和教授や、立石電機製作所(後のオムロン)の創業者で中村裕氏と理念が協調し共同出資会社(オムロン太陽)を設立することになる立石一真氏(田山涼成)などの実在人物も登場していきます。

▼かつては「障害者を見世物にするな!」という「正義」のもとに開催を批判された障害者スポーツ大会。現在では個性的なアスリートも増え、「カッコいいモノ」へと進化しています。

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