「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に正式登録決定 日本の全世界遺産18例とは?

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2014年6月21日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)はカタールのドーハで開催された世界遺産委員会において、日本が推薦していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を正式に世界文化遺産として登録する事を決定しました。

国内で18件目 富士山以来

世界遺産への登録は国内で18件目(文化遺産14件・自然遺産4件)で、昨年世界文化遺産に登録された「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」に続く決定となりました。

日本の近代化に貢献した製糸場、養蚕業

今回登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」は中心となる群馬県富岡市の富岡製糸場のほか、「田島弥平旧宅」(近代養蚕農家の原型=伊勢崎市)、「荒船風穴」(蚕の卵を貯蔵した天然の冷蔵庫=下仁田町)、 「高山社跡」(養蚕技術の教育機関=藤岡市)の三ヶ所を含んだ計4ヶ所。

当時西洋の最先端の技術を導入し、養蚕業の近代化に成功した富岡製糸場(官営)は全国各地に建設された民営の製糸場のモデルケースでした。日本の伝統的な養蚕技術と西洋の先進技術が融合、世界屈指の品質を誇る絹を量産・輸出し、外貨獲得・日本の近代化に大きく貢献しました。

▲かつて工女たちが300人並び、一斉に作業をしていたという繰糸場。
Photo by: yoppy

女工哀史 製糸場の中には強烈な搾取の現場もあった

同時に、当時全国各地に建設された製糸場では民営ゆえの劣悪な環境により、「女工哀史」で語られるように強烈な搾取の現場となりました。富岡製糸場でも民営後は過酷な労働が強いられたという話も残っており、諸手を挙げて世界遺産登録を喜んで良いのか疑問視する声もまた、あるようです。

▼関連記事。「NHK歴史秘話ヒストリア」で放送された富岡製糸場特集まとめ。官営で労働環境の良かった富岡製糸場では、仕事に情熱を燃やす女工たちが青春時代を過ごしていました。
NHK歴史秘話ヒストリア「富岡製糸場 世界遺産へ」まとめ①

▼関連記事その2。NHK連続テレビ小説「花子とアン」ヒロインの妹・かよは製糸工場での労働があまりに過酷で逃亡。当時の劣悪な労働環境とは?まとめてみました。
「花子とアン」妹・安東かよが逃げ出した製糸工場の過酷な労働環境とは

日本の世界遺産一覧

日本の世界遺産登録18例は以下の通り。末尾の西暦は登録年です。

世界文化遺産

・法隆寺地域の仏教建造物(奈良県・1993年)
・姫路城(兵庫県・1993年)
・古都京都の文化財(京都県、滋賀県・1994年)
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県・1995年)
・原爆ドーム(広島県・1996年)
・厳島神社(広島県・1996年)
・古都奈良の文化財(奈良県・1998年)
・日光の社寺(栃木県・1999年)
・琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県・2000年)
・紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県、奈良県、三重県・2004年)
・石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県・2007年)
・平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー(岩手県・2007年)
・富士山ー信仰の対象と芸術の源泉(静岡県、山梨県・2013年)
・富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県・2014年)

世界自然遺産

・屋久島(鹿児島県・1993年)
・白神山地(青森県、秋田県・1993年)
・知床(北海道・2005年)
・小笠原諸島(東京都・2011年)

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