【とと姉ちゃん】美子の「おままごと道具」が農家の手に

スポンサードリンク

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第13週(6月27日〜)では、戦争末期の苦しい食糧事情が描かれました。

その中で、三女・美子(杉咲花)の「おままごと道具」を手放すという少々物悲しいエピソードが登場しましたが、これはヒロインの史実のモデル・大橋鎭子が体験したあるエピソードが元になっています。

この記事では、美子が大切にしていた「おままごと道具」についてと、そのモデルとなっているエピソードについてまとめます。

滝子との思い出の品

子供の玩具としてはモノが良く、当時としては贅沢な逸品だったと思われる、美子の「おままごと道具」。これは祖母・滝子(大地真央)が、幼い日の美子(三姉妹の中で一番「おばあちゃん子」だった)に与えた思い出の品です。

いよいよ日本の戦局が厳しくなると、小橋家は食糧を十分に確保出来なくなり、農家を訪ね物々交換によって食糧をわけてもらおうと考えます。しかし、生き延びる為の食糧が何よりも大切なご時世。古着や着物を持ち込んだ常子(高畑充希)たちは、方々の農家に冷たくあしらわれてしまいます。

そんな中常子たちは、孫が喜ぶような玩具であれば野菜と交換してもよいという一軒の農家と出会います。小橋家で玩具といえば、美子の「おままごと道具」ぐらいしかありません。当初、これを手放すことを頑なに拒んだ美子でしたが、周囲の人々が苦しさに耐えて生きていることを感じると、ついに美子は物々交換を承諾します。

日本人形を手放したエピソード

この一連のエピソードには、参考になっていると思われる史実の出来事が存在します。

常子のモデル人物・大橋鎭子は、戦時下において食べ物を手に入れる苦労を、後年の自身のエッセイ「すてきなあなたに」に書き残しています。

それによれば、昭和20年の冬、鎭子は飢えをしのぐために千葉の農家の元に買い出しに向かっています。その際に農家からお節句のための人形が有ったら欲しいと頼まれ、大切にしていた日本人形を手放す決意をしています。

この日本人形は鎭子が唯一持っていた人形だそうで、家族の一員のように大切に扱い、戦災で焼かれないように守り続けていた物でした。人形を手放す前日、母や妹たちもお別れに抱いたというくらいですから、余程大切にしていた物だったのでしょう。

人形を譲り受けた農家のおじさんはその美しさに大喜びし、野菜、米、それに鯉を譲ってくれたそうです。鎭子はもらった鯉を「鯉こく」にして家族を喜ばせるために、ついでに味噌もねだるというしたたかさ(?)も見せています。

ドラマでは「おままごと道具」を失った喪失感に焦点が当てられましたが、史実ではもう少し現実的というか、人形を失った寂しさと食べ物を得た喜び(食欲)が入り交じる、なんとも複雑な心境だったようです。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク

PAGE TOP ↑