【わろてんか・10月24日】クサい漬物樽と生姜の「始末」エピソードは実話が元ネタ

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NHK連続テレビ小説「わろてんか」10月24日(火)放送回で描かれた、「漬物のニオイ」と「生姜」のエピソード。

このエピソードは、ヒロインのモデル人物・吉本せいが若き日に実際に体験した実話が元ネタとなっています。

糠漬けのいやーなニオイ 生姜で退治

10月24日放送の「わろてんか」では、食事をとる北村屋使用人たちの横に蓋をよけたままの糠漬けの壷が置かれ、その臭気にやられて使用人たちが食欲を失う様子が描かれました。

これは、使用人たちの食欲を減退させて食糧を節約するという、御寮人さん・啄子の倹約術(これを船場の「始末」と言っていいのかは少し疑問もありますが…)。

嫌がらせに近い啄子のやり口に辟易としつつ無言で耐えていた使用人たちですが、女中見習いとなったてん(葵わかな)はこうした惨状を見ると、とっさに機転を利かせます。

てんは、壷の周囲にスライスした生姜を吊るし干しし、漬物の上にも生姜を切り刻んだものをのせて臭気を退治。ニオイを抑えた上に、使った生姜も後で料理に使えるという見事な「始末」ぶりを見せ、女中頭のスミ(楠見薫)ら使用人を関心させます。

クサい漬物と生姜の元ネタ

▼奉公先での理不尽な体験や、嫁入り先での姑のイジメなど。後年の吉本せいは、若き日の屈辱を恨みがましく話していたとか…笑。

このエピソードは、ヒロインのモデル人物・吉本せいが尋常小学校卒業後に出た奉公先で見せた機転が元ネタとなっています。

奉公先だった島徳蔵(北浜の怪物と呼ばれた大阪経済界の大物)の店でのこと。

使用人たちが食べる漬物樽がわざと雨水のかかる場所に置かれ、腐敗臭漂う漬物が主菜として出されるというえげつない状況(店はこのやり口で、使用人たちが食べる量を意図的に減らしていた)に憤慨したせいは、仲間内から小金を集めて生姜を購入し、それを刻んで漬物にまぶしてニオイを減じさせるという提案を先輩女中に伝えています。

雇い主に絶対に逆らわない使用人

持ち前の合理精神を発揮して得意満面のせいでしたが、この提案は先輩女中の怒りを買い、あっさりと潰されてしまいます。

目の前の問題を解決して使用人の食事量が増えてしまうということは、雇い主の意向に逆らうということ。先輩女中は自らが苦しみから解放されることよりも、雇い主に決して反抗しないことを良しとしたわけです。何だか現代の「社畜」というワードを思わせますね…。

「出る杭は打たれる」を地でいく吉本せいは、その「生意気さ」により女中仲間からイジメや嫌がらせを受けたとも言われます。こうした先輩たちの態度を「しょーもない」と一蹴したせいは、後に自らの商売で持ち前の合理精神をいかんなく発揮し、商いの世界で成功を収めていくのです。

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