【わろてんか】原作、ノベライズはある?おススメの吉本関連書籍も紹介

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NHK連続テレビ小説「わろてんか」は、吉本興業創業者・吉本せいがモデル。物語は吉本せいの人生をモチーフとして、オリジナルストーリーが展開されていきます。

この記事では、ドラマを見ていく上で参考、手助けになると思える本を挙げ、「わろてんか」に原作があるのかなども含めてまとめていきたいと思います。

「わろてんか(上)」(吉田智子・ノベライズ)

「わろてんか」は吉本せいの人生を参考に脚本家・吉田智子氏が書き下ろした「オリジナルストーリー」であり、基本的に原作は存在しません。

「わろてんか」のストーリーをいち早く読みたい方は、脚本を担当する吉田智子氏によるこちらの「ノベライズ」(ドラマのシナリオを小説化したもの)を読むのがよいでしょう。

「花のれん」(山崎豊子・小説)

続いて、1958年(昭和33年)刊行の山崎豊子氏の小説「花のれん」。

こちらの小説は、吉本せいをモデルにした「河島多加」を主人公とした、女興行師の一代記です。劇中には実名で当時の落語家、芸人などが登場し、吉本せいとの実際の関わりから想起された物語が華やかに展開されます。

ただし、こちらの物語はあくまで実話をもとに起こされたフィクション。当時の大阪の街の雰囲気や人々とのやり取り、寄席や商いの場の空気感を情緒豊かに描いており、史実を正確につかむというよりは、吉本せいの生きた時代そのものを楽しむエンターテイメント作品といえるでしょう。

山崎豊子氏はこの作品で「第39回直木三十五賞」を受賞。その後舞台化、ドラマ化もされるなど、現在も愛される名作です。 「わろてんか」の物語とは特に関係性はなく、あくまで別物の作品です。

「女興行師吉本せい 浪花演藝史譚」(矢野誠一・ノンフィクション)

吉本せいの人生や、当時の大阪の演芸界の様子を詳しく知りたい方は、1987年に刊行された読み物「女興行師 吉本せい 浪花演藝史譚」がよいでしょう。※2017年に「新版」(ちくま文庫版)が発売。

著者の矢野誠一氏は演劇、演芸評論などを得意とする作家で、吉本せいの実弟で吉本興業社長を務めた林弘高とも親交があった人物です。

この本の特徴は、なんといっても矢野氏が実際に足を使い資料や情報を集め、取材や考察を重ねた上で書かれていること。吉本せいの生い立ちや寄席の買収経緯、当時の大阪演芸界の様々にして複雑な事情などが丁寧に書き込められており、当時を知る資料としても価値があります。

また、吉本せいが夫の死後に夫が無能扱いされるような発言を意図的にしていたとするなど、歯に衣着せず、その実像に迫っていく著者の迫力を感じます。

文章も読みやすく良書なのですが、吉本せいの人生をざっと俯瞰で知りたい方にとっては、少々情報過多でヘビーに感じるかも知れません。

「吉本せい お笑い帝国を築いた女」(青山誠・ノンフィクション)

前述の「女興行師 吉本せい 浪花演藝史譚」と比較して、こちらの「吉本せい お笑い帝国を築いた女」は初心者向け、気軽に読みたい人向けのものといえます。

吉本せいの生い立ちから結婚、寄席経営開始、夫の死、通天閣買収、吉本帝国樹立から終戦の焼け野原まで。時系列ごとに章立てがなされ、ざっと読めば吉本せいの人生、吉本興業の流れが俯瞰できます。

また、吉本の躍進を知る上で欠かせない当時の大阪演芸界の事情、諸流派の力関係、当時の大阪の街の様子や社会事情なども簡潔にまとめられています。

もちろん十分な情報量はありますが、前述の矢野誠一氏の著作に比べると内容はややライトであり、深く掘り下げて読みたい方の中には物足りなく感じる方もいるかも知れません。

上方演芸大全(ワッハ上方・総覧)

こちらは吉本せい個人に関する本ではなく、ワッハ上方(大阪府立上方演芸資料館)により編集された上方のお笑いの総覧。上方演芸界の歴史や主要上方芸人などが「教科書のように」、見やすく系統立ててまとめられています。

上方落語の歴史を支えた落語家たち、中世からの古い歴史を持つ万歳、エンタツ・アチャコが切り拓いた新しい漫才、剣舞や浪曲、曲芸といった色物の数々、現在の新喜劇にも繋がっていく喜劇、そして、ラジオやテレビの登場により大きく姿を変えていった笑いの世界。上方の笑いを彩った多種多様な芸たちの姿を、余すことなくまとめています。

巻末には索引もついており、各種芸能や芸人を調べる「辞書的」に利用出来るのも良いです。

吉本せいと林正之助 愛の言葉

こちらの本は、吉本せいとその実弟で吉本興業名物社長となった林正之助の実際の言葉をまとめたもの。

個性と力強さを感じさせる言葉の数々から、二人の人となりや人生観、仕事観などが見えてきます。こちらは学術的な本というよりはビジネス書や自己啓発書のような性格を持っており、偉人のパワーに学びたい方におススメです。

「わろてんか」で濱田岳が演じている武井風太が、林正之助をモデルにしているのでは?とする一部噂もあり(未確定です)、実際の正之助の言葉に触れることでよりドラマも楽しめそうです。

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