【わろてんか】風鳥亭 オープン時の番組内容、出演芸人

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NHK連続テレビ小説「わろてんか」11月13日(月)放送回より。

いよいよオープンする寄席「風鳥亭(ふうちょうてい)」の最初の番組内容、出演者が判明しましたのでまとめておきます。

まずは馴染みの芸人たちで番組を構成

潰れたままになっていた「鶴亀亭」を買い取り、なんとか新しい寄席「風鳥亭」をオープンさせた藤吉とてん。藤吉は有力な太夫元(芸人を寄席に派遣する人物)とのコネクションを持たないため、まずは馴染みの色物芸人たちに出演をお願いすることになります。

風鳥亭の興行は午後五時から始まる第一部と、中入りをはさんで午後八時から十一時まで行なわれる第二部の二部構成です。以下、開演初日に出演する芸人たちをまとめます。

舶来家キース(物まね)…大野拓朗

後にアサリとともに「しゃべくり漫才のパイオニア」として名を馳せるキースですが、この時点での得意芸は「物まね」です。風鳥亭の初演では「西洋物まね」と題し、アメリカ大統領・ワシントンやリンカーンの物まねを披露しますが、客は「こりゃ新しい。けどおもろない」と微妙な反応。

掲げられた外看板から、キースの芸名は「舶来家キース」であることが判明。

万丈目吉蔵(うしろ面)…藤井隆

後頭部に面をかぶり、後ろ姿で滑稽な動きをする「うしろ面」を持ちネタとする万丈目。風鳥亭初日の一番手として高座に登場し、まずまず笑いをとる。

後に妻・歌子との「夫婦漫才」でブレイクする(?)可能性がある万丈目ですが、この時点ではさっぱりウケない「うしろ面」芸に固執しています。

怪力岩男(怪力)…岡大介

「くるみ割り」をはじめ、腕力を自慢する芸である「怪力」が持ちネタの岩さん。初演では大福帳を怪力で破る「気合術」を披露。

江戸時代には「女力持ち」と呼ばれる怪力自慢の芸人(柳川ともよ、淀滝など)が人気を博すなど、怪力芸は古くから人気。

潮アサリ(百面相)…前野朋哉

手ぬぐいなどの小道具を用い、様々に顔を変えてみせる寄席芸である「百面相」。「大黒さん」などの顔芸を披露するものの、客からは全部同じ顔だとツッコまれてしまいます。

「わろてんか」で俄芸などを指導している落語家・露の團四郎は、「百面相」が得意芸のひとつ。

和泉家玄白(落語)…鍋島浩

藤吉が見つけてきた落語の師匠。玄白は大看板(おおかんばん。一流の人気芸人のこと。)ではないものの、端席の風鳥亭に出てくれるだけでもありがたいと考え、藤吉は玄白にトリを任せます。初日には玄白の弟子(和泉家玄潮ら)を含め四人の落語家が高座に登場する予定でしたが、いきなり遅刻して現場は大混乱に。

ようやくやってきた玄白でしたが、肝心の噺(天王寺詣り)は退屈そのもので駄々滑り。三日目になると玄白は「こんな端席、二度と出るか」と逆ギレし、以降の出演をすっぽかしてしまいます。

【わろてんか】落語家・和泉家玄白師匠 演じるのは俳優の鍋島浩

モデルの「第二文藝館」も色物満載だった

明治45年に吉本吉兵衛、せい夫妻が買い取った「第二文藝館」(「風鳥亭」の実在のモデル)。吉本夫妻は端席だった文藝館の木戸銭(入場料)を格安の五銭に設定し、物真似、音曲、曲芸、剣舞、義太夫、怪力、女講談といった色物を中心に「何でもござれ」の内容で番組を構成し、寄席経営をスタートさせています。安さとわかりやすい芸が人気を呼び、吉本の寄席は薄利ながらも人気になっていきます。

一方ドラマの「風鳥亭」ですが、初日から客入りはまずまず良かったものの、残念ながら(当然ながら?)キースや万丈目らのお寒い芸はさっぱりウケません。今後は、しっかりと笑わせてくれる実力派芸人(特に落語の大看板)の出演を確保していくことが風鳥亭の大きな課題になっていきそうです。

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