【半分、青い。】落語家・柳家喬太郎 「寿限無」カセットテープの声で出演
声だけの出演ではありましたが、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に人気落語家の柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう)が登場しましたので、出演内容などをまとめておきます。
カセットテープの「寿限無」
「柳家喬太郎の声」が登場したのは「半分、青い。」4月23日(月)、第19回放送分でした。
この日の放送では、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が「こばやん」こと男子学生・小林(森優作)と初めてデートをする場面が描かれました。
博物館明治村でのデート中、二人が出会うきっかけとなった「小林が落としたカセットテープ」の内容について話題が及ぶと、小林は「よかったら聞いてみますか?」とどでかい「ウォークマン」を取り出し、鈴愛にテープの内容を聞かせます。
カセットテープから流れたのは、「寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子 パイポ パイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ…」という落語「寿限無」の一節。
この落語家の声を担当していたのが、柳家喬太郎が担当でした。
朝ドラのお話を頂いて、「とうとう出演か」と思っていたら、落語をやってくれと(笑)。落語のシーンが平成元年の辺りのことと伺いました。私も平成元年に噺家になったので、そういう意味ではご縁があるような。登場人物が興味を持った落語を、自分も聴いてみようかなと思って頂ければ嬉しく思います。
— 【公式】連続テレビ小説「半分、青い。」 (@asadora_nhk) 2018年4月23日
自由で楽しい落語 柳家喬太郎
柳家喬太郎は、「キョンキョン」の愛称で親しまれる東京屈指の人気落語家。古典落語をしっかりと味わい深く聞かせる実力はもちろんのこと、マクラで見せる自由闊達な語り口、新作落語での創造的でエキセントリック、時にナンセンスな語り口は落語ファンでなくても魅入ってしまいます。
僕自身も初めて入った寄席でたまたま予備知識もなく柳家喬太郎と出会い、とにかく聴きやすく肩肘張らずに笑える落語にあっという間に魅了されました。
寄席に行くと、落語通の観客の方がギラギラと目を光らせて(?)厳しく落語を鑑賞する様子がチラホラと見られますが、柳家喬太郎は「知識がなくて楽しめないのであれば、それはもともと面白くない落語である」というスタンスの持ち主。
こうした考えもあるのか、柳家喬太郎はラジオ番組への出演や自作の歌のCD化、テレビ・映画・舞台俳優としての活動など、落語家という枠にとらわれない柔軟な芸能活動を見せています。
また、話芸である落語を映像化するというタブー(?)に挑戦するNHKの素人向け人気落語番組「超入門!落語 THE MOVIE」にもたびたび出演するなど(「死神」、「井戸の茶碗」、「そば清」を披露)、落語という芸能をより親しみやすいものにするような仕事ぶりも見せています。
▼朝ドラ本編への登場は初めての柳家喬太郎ですが、「ちゅらさん」の単発続編「ちゅらさん4」では編集者役として出演経験あり。
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