NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」第8週において、潔の手によりついに坂東営業部が再建され、少人数での再スタートが切られました。
この記事では、新生・坂東営業部の再スタート時のスタッフ一覧をまとめます。戦前に隆盛を誇った坂東営業部ですが、わずか7人での「小さな船出」となりました。
暫定代表・野上潔(高良健吾)
坂東営業部を再建した立役者。創業者・坂東五十八の右腕として働いていた番頭・野上正蔵(名倉潤)の息子(養子)で、五十八は義理の父にあたる。
リーダーシップや商才があり、人々を惹き付ける人徳もあるが、坂東営業部の社長はいずれ坂東家当主の紀夫が就くべきであり、自分は縁の下で会社を支える立場だと考えている。
モデル人物の尾上清は戦後に佐々木営業部(後のレナウン)を復活させ、躍進させた名物社長として知られる。
創業者娘・野上ゆり(蓮佛美沙子)
創業者・坂東五十八の長女で、本来であれば坂東営業部の後継者の立場であったが、結婚により野上家に嫁に出ている。
かつて母・はな(菅野美穂)がそうしたように、近江の坂東本家に世話になりながら近江の布を大阪へと卸している。会社の紅一点であり、近江の麻布でサマードレスを作ってファッションショーを開催することを提案するなど、女性ならではの視点、アイディアを持つ。
なお、モデル人物である「坂野惇子の姉」が尾上清と結婚したという事実は無く、坂東営業部再建に貢献していくゆりのストーリーはフィクション。
次期社長候補・坂東紀夫(永山絢斗)
すみれと結婚して坂東家に婿入りしたことで、坂東家の当主になっている。戦地から帰還後、五十八の説得もあり、戦前に働いていた坂東営業部に復帰。
潔は紀夫がいずれ社長になって会社を引っ張っていくことを希望しているが、対人の交渉ごとが苦手で、経理や財務管理など内勤業務が得意。煮え切らない性格に対して、長谷川ら社員からは不満の声も…。
モデル人物の坂野通夫は、復員後に坂東営業部で働いた後、妻・惇子の事業であるファミリアに合流。ファミリアの第二代社長となり、実務面を中心に、女性たちの事業を支え続けた。
お手伝い?岩佐栄輔(松下優也)
復員列車で知り合った潔を「兄貴」と慕う栄輔は、戦後すぐの頃から闇市で潔の商いを手伝うようになり、そのまま新生・坂東営業部も手伝っていた。
しかし、ファッションショーを見届けた後(紀夫とすみれのわだかまりが解けるのを見届けた後)にどこかへと消えてしまう。
社員・長谷川(木内義一)
戦前から坂東営業部で働いていた社員。潔が坂東営業部復活のために動いていることを知ると、居てもたってもいられなくなり潔を訪ね、坂東営業部再建とともに再入社。煮え切らない紀夫に食って掛かるなど、意外に勝ち気?
※長谷川を演じている木内義一は、「あさが来た」で新次郎(玉木宏)の兄で長男の白岡正太郎役(早世)を演じています。
社員・秋山(小堀正博)
長谷川、笹井とともに、戦前から坂東営業部で働いていた社員。坂東営業部復活とともに同社に合流し、働き始める。紀夫とともに「大人のための洋裁教室」を担当。紀夫が説明会で緊張のあまり倒れてしまうと、機転を利かせてユーモアで参加者を笑わせるなど、コミュニケーションスキルが高い。
社員・笹井(中村凛太郎)
長谷川、秋山とともに、戦前から坂東営業部で働いていた社員。坂東営業部復活とともに同社に合流し、働き始める。三人のうちで一番若く小柄に見える、サラサラヘアーの人。