ついに伝助から逃亡を決意した蓮子 ネット上では冷ややかな反応?
7月18日(金)放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」。ついにあの「白蓮事件(びゃくれんじけん)」を思い起こさせる嘉納蓮子(仲間由紀恵)と宮本龍一(中島歩)の逃亡劇が決行されました。
伝助とともに東京にやってきた蓮子
村岡花子(吉高由里子)と英治(鈴木亮平)の間に生まれた長男・歩に逢いに行くという名目で、嘉納伝助(吉田鋼太郎)とともに東京へとやってきた蓮子。しかし、蓮子の本当の目的は宮本と示し合わせての「逃亡」でした。
伝助は群馬・高崎にて仕事が入っていたようで一旦は蓮子と別れますが、先方の都合で仕事は明日に延期になったとして、再び蓮子の元へ帰って来ます。
「これ食わんか?お前の好きなきんつばばい」と蓮子に土産を持って来た伝助。用事がなくなった伝助は「おれも一緒にはなちゃんのところにいこうかねえ」とすっかり村岡家訪問に乗り気です。
これにはすっかり困惑してしまった蓮子でしたが、結局「貴族院の漆原氏」が今晩会食したいと伝助に申し出たことで、二人で一緒に村岡家を訪問する件はお流れになります。
伝助との別れ
これによっていよいよ宮本との逃亡が決定的になった蓮子。伝助との別れ際には、今までの「感謝」もあるのか、蓮子は「あなた…ありがとうございました」と万感の想いを込めた挨拶を行ないます。
「なんか?きんつばぐらいで大げさやき」
訝しがる伝助に対し蓮子は「…ごきげんよう」と伝えると、二度と戻らぬ決意とともに、カフェーで待つ宮本の元へと向かいました。
▼大正の世を騒がせた「白蓮事件」が描かれた林真理子の作品。ドラマと史実では内容がかなり違います。
花子も裏切り…ネット上では蓮子の行動に賛同が少ない
「本当の愛」のために決死の逃亡を企てた蓮子ですが、どうもネット上の反応では、その行動に対して賛同の声が少ないようです。「伝助が可哀想」という声が多く見られます。
伝助をいい人に描写し過ぎ?
というのも、「腹心の友」である花子の赤ちゃんを逃亡の「ダシ」に使ったこと、それに物語中盤から嘉納伝助が「下品だが妙にいい人」(サイダー大好き、「花チャン」と呼ぶ、妊婦の花子にヤーッと安産のおまじないをするなど)に描かれていること、宮本龍一がイマイチ魅力的に見えないこと、などが大きな要因としてあるようです。
実在した物語のモデル・伊藤伝右衛門は筑豊の歴史的人物であり、もともと地元では嘉納伝助を一方的に「悪者」に描くことには批判の声がありました。
また、自分を裏切って逃亡し公開絶縁状まで叩き付けた白蓮に対し、伝右衛門は「一度は惚れた女だから」と多くは語らなかったと言います。
こうした経緯から、NHK側が白蓮だけを悲劇のヒロインであるかのように描くことは避けて、伝助に人間味を持たせたのかも知れません。
次の記事では、白蓮がついに逃亡を決行した際にBGMで流れていた「愛の讃歌」についてまとめます。
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