「赤毛のアン」邦題タイトル決定プロセス 娘・美里(みどり)のファインプレー

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NHK連続テレビ小説「花子とアン」も、残すところあと2回。

9月26日(金)の放送回では、村岡花子(吉高由里子)が訳した「アン・オブ・グリン・ゲイブルズ」の出版が決まり、その「邦題」を決定するプロセスが描かれました。このやりとりは史実が元になっています。

小鳩書房社長・門倉(茂木健一郎)の決断により、出版が決まった「アン・オブ・グリン・ゲイブルズ」。門倉、編集部員の小泉(白石隼也)、それに花子の三人で題名決定会議が開かれました。

花子の希望により「窓辺に倚る少女」に決定

直訳すると「緑の切妻屋根のアン」となる同作品ですが、花子によれば「切妻屋根」という言葉は日本人にあまり馴染みがないもの(当時の民家には今ほど「切妻屋根」が多くなかった)。そのため、花子は以下の代案を門倉らに提案します。

「夢見る少女」
「窓辺の少女」
「窓辺に倚る(よる)少女」

花子の考えでは、特定の女の子「アン」を直接想像させるのではなく、読む人に想像の余地を与える「少女」という題名を付けたかったようです。

結局三人の長い話し合いの結果、タイトルは「窓辺に倚(よ)る少女」に決定、あとは印刷を待つのみという状態となります。

「赤毛のアン」に花子は激怒

その日の夜のこと。門倉から電話があり、タイトルを「赤毛のアン」にしたらどうか、と提案があります。これは小泉による提案で、少女・アンが自ら欠点だと思っている「赤毛」こそが、アンの魅力を仕立て上げている、そんなメッセージがこめられた題です。

これを聞いた花子は「は?」「赤毛のアンなんてあまりに直接的です」と激怒。これを断り電話を切ります。

美里の若い感覚を信じることに

しかし、それを聞いた娘の美里がなぜか「赤毛のアン」案を絶賛。

「いいじゃない!すばらしいわ。断然赤毛のアンになさいよ、お母様。赤毛のアンっていい題よ。窓辺に倚る少女なんておかしくって!」

そう確信をもって断言する美里の言葉を聞いて、英治(鈴木亮平)も「アンを読むのは若い人たちだからね。美里の感覚の方が、案外正しいのかもしれないよ」と花子に助言します。

花子も多少の迷いはありましたが、最終的には「若い人の感覚」を信じることにし、門倉に「赤毛のアン」のタイトルで行くことを電話で伝えるのです。

三笠書房編集者・小池喜孝と娘のみどりが貢献

このやりとりは、ほぼ史実のままです。

一度は「窓辺に倚る少女」に決定した題名ですが、入稿直前の夜に「赤毛のアン」を出版した三笠書房の竹内道之助から電話があり、「赤毛のアン」案を提案されます。花子はその単純な題名に怒り、一度はこれを断っています。

この題を閃いたのは担当編集者の小池喜孝で、最終的に花子を翻意させたのが、娘のみどりの「素晴らしいわ!断然赤毛のアンになさいよ!お母様。窓辺に倚る少女なんておかしくって!」という言葉でした。

「赤毛のアン」という後世に残るキャッチーな題名は、若い感覚を持つ二人の機転によって生み出されたのです。

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