NHK連続テレビ小説「まれ」5月22日(金)放送より。この記事では、陶子がつくりあげた「クリスマスケーキ」のケーキ名が横文字ばかりでわけがわからなかったので、その意味等をまとめてみます。
陶子もクリスマスケーキのルセットを考案する事に
クリスマスケーキのルセット(レシピ)の流出によりヘソを曲げ、またしても洋菓子店「マシェリ・シュ・シュ」を閉めてしまった池畑大悟(小日向文世)。店のNo.2・スーシェフである矢野陶子(柊子)は大悟の機嫌が直るまで静観を決め込みますが、希の「ヤル気」のとばっちりを受け、自らも独自のルセットを考案するハメになります。
師匠の存在に怯えながらも、何とか新しいクリスマスケーキを考案した陶子。その出来映えはスーシェフという立場に相応しい、クオリティの高いものでした。
陶子のケーキは「ブッシュ・ド・ノエル」その評価は?
陶子のケーキは、ヘーゼルナッツとミルクチョコレートの「ブッシュ・ド・ノエル」。「ヘーゼルナッツのダコワーズ」に「ミルクチョコレートのムース」、中に「プラリネ」を組み合わせた一品です。
このケーキに対し、師匠の大悟は「ありきたりだな。だが、味はまあまあだ。食感のアクセントは悪くない」と及第点を与えます。大悟の娘・美南(中村ゆりか)によれば、「すごい!”まあまあ”というのは、お父さんの結構な褒め言葉だよ 」とのことで、まずまずの好評価に対し、陶子も胸を撫で下ろします。
それにしても、前述した陶子のケーキ名を聞いても、素人には全くその姿形が思い浮かびません。ということで、参考までに難しい横文字ケーキの名前、製法を簡単に解説してみます。
「ブッシュ・ド・ノエル」「ダコワーズ」「プラリネ」意味は?
・「ブッシュ・ド・ノエル」
フランス語でブッシュ=木、丸太。ノエル=クリスマス。薪や木の切り株の形をしているクリスマスケーキのこと。茶色い丸太型のケーキは、日本でも定番ですよね。
・「ヘーゼルナッツのダコワーズ(ダックワーズ)」
▲参考画像:「Dacquoise with dark fruits」。
Photo by: pinotshop
「ヘーゼルナッツ」(英語:Hazelnut)は、食用として世界に広く流通している種実類(ナッツ)。
「ダコワーズ」(仏語:Dacquoise)は、アーモンド風味のメレンゲを用いた焼き菓子のこと。お馴染みの小判型の「ダックワーズ」は意外にも日本生まれ。
▼参考菓子:ヘーゼルナッツのダコワーズ(hazelnut dacquoise)
http://www.eggs.ca/eggs101/view/27/hazelnut-dacquoise
・「ミルクチョコレートのムース」
こちらはわかりやすいですね。「ムース」(仏語:mousse)はフランス語で「泡」を意味し、卵白やクリームを泡立てた中にペースト状にしたフルーツピュレやチョコレートなどを入れ、軽くふんわりとした食感、風味に仕上げられたデザートです。
・「プラリネ」
▲こんな感じで上に載っている「プラリネ」がお馴染みですね。
Photo by: THOR
「プラリネ」(独語:Praline)は、ヘーゼルナッツやアーモンドなどの焙煎したナッツ類に、加熱した砂糖を加えてカラメル化したもの。カラメルによって固められ魅惑的に茶色く光るアーモンドが、焼き菓子の上に載せられたものをよく見かけます。
参考菓子:アーモンドプラリネケーキ
http://pancoco.exblog.jp/11916368
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