映画「めがね」あらすじと感想・レビュー、出演者(キャスト)まとめ

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映画「めがね」のあらすじ、主な出演者と登場人物、感想をまとめます。

2020年現在、「めがね」はAmazonプライム・ビデオHuluなどで見放題対象作品となっています。

「めがね」あらすじ

映画「めがね」は「かもめ食堂」をヒットさせた荻上直子監督による、2007年公開の作品。とある南の島(撮影は鹿児島・与論島)にある浜辺の架空の宿「ハマダ」が舞台となっています。

小さなプロペラ機に乗り、南の島の空港に降り立った女・タエコ(小林聡美)。大ざっぱすぎる地図を頼りに予約していた海辺の宿「ハマダ」にたどり着いたタエコでしたが、そこで出会う人々はどこか奇妙で浮世離れをした人ばかりです。

無機質なほどに折り目正しい所作で食事の支度を行う、飄々とした宿の主人・ユージ(光石研)。島の高校で生物の教師をしているらしいが、なぜかわざわざ毎朝「ハマダ」に来て食事をとる若い女・ハルナ(市川実日子)。そして、朝の浜辺で島民を集めては自作の「メルシー体操」を指導し、昼間はカキ氷屋を開く謎のカリスマ中年女性・サクラ(もたいまさこ)。

観光する場所もなく、「たそがれること」くらいしかやることがない島で、タエコは時間の過ごし方がわからずに戸惑ってばかり。おまけに宿のメンバーはよくわからない「独特のゆる〜いノリ」を共有しており、その空気感に耐えきれなくなったタエコは、ついに別のホテルに移ろうとしますが…。

登場人物

タエコ…小林聡美
サクラ…もたいまさこ
ユージ…光石研
ハルナ…市川実日子
ヨモギ…加瀬亮
「マリンパレス」経営者・森下…薬師丸ひろ子

感想・レビュー

「めがね」は最初から最後まで何か大きな事件や出来事が起きるわけではないので、人によっては「景色が美しいだけの退屈な映画」に感じるかも知れません。

ただし、知らない場所への旅や移動、ゲストハウスへの宿泊などが好きな人であれば、劇中で主人公・タエコが経験する心の揺れ動きを追体験でき、心を動かされるかもしれません。

この物語に登場する人々は、誰もが少しずつ素性不明です。そもそも主人公のタエコですら「携帯電話が通じないところに行きたい」という旅の動機を持っていること以外、素性は明かされずじまい(後に島にやってくる知り合いの男・ヨモギからは「先生」と呼ばれるものの、その関係性も不明のまま)。宿に集う人たちは、互いの素性を探り合ったりする様子も特に見せません。

この、互いが「何者なのかよくわからない」状態、もっと言うと「あなたが何者だろうがどうでもいい」状態を違和感なく受け入れられるのが、旅先での人間関係の醍醐味の一つともいえます。

「ハマダ」に到着した当初のタエコは、巨大なスーツケースの中に「島で時間をつぶすための物」をギュウギュウに詰めています。この「タエコのスーツケース」は、「旅人はこうであるべき」といった強迫観念や常識を無意識に背負い込み縮こまっているタエコの心の内を象徴したものと言えます。

物語の中盤、重たいスーツケースを道端に置き去りにし、サクラの自転車の荷台に乗車したところから、タエコの島での豊かな時間が始まります。

実際の旅でも、新しい場所に対して身構えていたはずの自分が、何らかのキッカケの後にその土地に対して心を開くことになるという経験はあるかと思います。

新しい土地に馴染む前と、馴染んだ後。自分が新しい土地に受け入れられた瞬間、その場所が好きだと思えた瞬間の気持ち…。そんなことを意識しながらこの映画を見ると、「景色が美しいだけの退屈な映画」だけでは終わらず、豊かな映画観賞体験を得られるのではないでしょうか。

▷2020年現在、「めがね」はAmazonプライム・ビデオHuluなどで見放題対象作品となっています。

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