【なつぞら】十勝の大雨と停電 「昭和50年8月水害」か

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」最終週で描かれる十勝の大雨、冷害(昭和50年)についてまとめます。この年には実際に北海道内で大雨により様々な被害が出ています。

昭和50年 十勝で嵐、大雨に遭遇

昭和50年8月の夏休み。千遥や千夏、優たちとともに北海道・十勝に帰省したなつは、そこで思わぬ嵐に遭遇します。

夜にかけて風雨と落雷は激しくなり、朝にかけて停電が発生。天陽の畑も荒れ果ててしまうなど、十勝地方は水害、冷害に見舞われる夏となってしまいます。

なつたちが十勝で遭遇した大雨と停電被害は、北海道で起きた「昭和50年8月水害(50年大雨)」がモデルになっているのではないかと思われます。

北海道にも大きな被害「昭和50年8月水害」

昭和50年8月、北海道ならびに十勝地方は台風5号と台風6号の影響により、広域で豪雨に見舞われています。

同年8月19日~20日(主に台風5号による影響)、それに22日~24日(主に台風6号による影響)の2つの期間の大雨災害をあわせて、北海道における「昭和50年8月水害(※)」と呼称することがあるとのこと。(※)昭和56年の「56豪雨」に次ぐ大雨洪水ともされる。

台風5号、6号の概要、道内被害状況
(※「ほっかいどうの防災教育」のサイト内資料を参考、一部引用。)

◎台風5号…大雨。
8月17日に高知県宿毛市付近に上陸し甚大な被害をもたらした後、日本海に抜けて熱帯低気圧となり秋雨前線と一体化。19日から20日にかけて北海道に接近、通過。道内では2名が負傷し、住家では床上205棟、床下858棟の浸水被害。道路冠水31ヶ所、がけ崩れ42ヶ所、橋流失1ヶ所、変電所冠水などの被害があった。

◎台風6号…大雨。停電被害も。
四国・近畿に上陸通過後日本海を北上し、東北に再上陸後、8月24日早朝にかけて停滞前線と一体化しながら北海道南方海上を通過。道内では死者・行方不明12名、負傷者7名。住家は34棟が全壊、半壊・一部破損あわせて53棟、床上浸水6,294、床下浸水16,503棟と大きな被害があった。このほか電柱折損39ヶ所、停電4,000戸。道路の冠水・損壊など602ヶ所、がけ崩れ136ヶ所、堤防の決壊63ヶ所、鉄道冠水29ヶ所、橋の流失83ヶ所。農耕地冠水51,407、農耕地埋没1,016。漁船沈没1隻の被害があった。

十勝地方でも被害

この期間の帯広の日降水量は、8月19日が21.5ミリ、8月20日が38ミリ、そして8月24日が55.5ミリとなっています。

帯広市内では床上浸水が45世帯、床下浸水が140世帯に及び(帯広市総務部の資料による)、十勝川流域では河岸侵食等51箇所、橋梁損壊32箇所を記録(国土交通省北海道開発局帯広開発建設部・十勝洪水年表による)。千代田頭首工が決壊する被害が出ています。近隣の芽室町でも農作物倒状1,840ha、道路決壊54か所、橋梁決壊9か所という被害が出ています。

以上を見ると、「なつぞら」劇中で嵐により停電、農業被害が発生するというエピソードは、昭和50年の台風6号の影響により道内で発生した電柱折損、停電、浸水などの出来事をモチーフにしているのではないかと思います。

▼十勝からは少し遠いですが、深川市の石狩川、昭和50年8月の台風後の様子。

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