【なつぞら】東洋動画 登場人物、出演者まとめ
NHK連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインが働く「東洋動画スタジオ」の登場人物、出演者をまとめます。各登場人物たちは東映動画の名アニメーターたちがモデルになっているともされます。
入社したなつはまず「仕上課」に配属され、本命の「作画課」に入るために地道に努力を重ねていきます。
作画課、テレビ班の現場スタッフ
原画担当・仲努(井浦新)
東洋動画に二人いる原画担当者の一人で、作画監督として東洋動画の若きアニメーターたちを率いていく。なつが東洋動画に入社するキッカケを作った人物。物腰が柔らかく人望が厚い。
伝説のアニメーター・森康二がモデルか。
原画担当・井戸原昇(小手伸也)
仲とともに原画を担当する重要人物で、作画監督として若手を牽引していく。芸術家肌の仲とは対象的に、スピードと正確性を持ち味にガンガン作画していく実務家肌。見た目とは裏腹に、意外に繊細らしい。仲ほどお人好しではなく、特に厳しい意見もぶつけてくる。
アニメ黎明期の名アニメーター・大工原章がモデルか。
監督見習い・坂場一久(中川大志)
東洋動画に所属する監督見習いの青年。絵は描けないがアニメの知識は豊富で、思いもよらないストーリーを発想し、独自の企画を思いつくなど才能豊か。一方で要領が悪く無理難題を言っては現場のアニメーターたちを困らせる。仕事を通してなつと親密になり結婚する。
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」などで知られる映画監督・高畑勲がモデルか。
原画担当※セカンド・大沢麻子(貫地谷しほり)
原画担当の仲と井戸原をサポートする役職「セカンド」の一人。愛称はマコ。美術大学を経て東洋動画に入社した凄腕アニメーターで、クールに見えるがアニメへの情熱は誰にも負けない。入社当初のなつを「結婚相手を探しに来てるの?」などと見下すが、次第になつの能力を認めていくことになる。やがて結婚してイタリアに渡り、帰国後は「マコプロダクション」を設立。
東映動画「白蛇伝」でセカンドを担当し、虫プロなどでも活躍した女性アニメーター・中村和子(愛称はワコさん)がモデルか。
原画担当※セカンド・下山克己(川島明)
なつが最初にスタジオを訪ねたときから優しく接してくれる先輩アニメーター。元警察官という異色の経歴を持つ。いつも明るくひょうきんな性格で周囲を和ませるが、ディズニー映画を研究して新しい動画表現を追求するなど情熱家でもあり、能力は非常に高い。同僚の茜と電撃結婚をする。
麻薬取締官事務所勤務の後にアニメ業界に飛び込んだ名アニメーター・大塚康生がモデルか。
・【なつぞら】先輩アニメーター・下山克己(麒麟・川島) モデルは大塚康生か
動画担当・堀内幸正(田村健太郎)
仲らが描いた原画と原画の間をなめらかにつなぐ絵「動画」を担当する社員。芸大出の秀才でプライドも高いが、彼の描く絵にはアニメーションの本質である「魂(アニマ)」が宿っておらず、高い理想を持つマコとしばしば言い合いになってしまう。
マコと和解した後は、朗らかなお兄さんキャラで作画課の癒やし的な存在に。ちょっとだけ茜に気があった様子。
アニメーター・神地航也(染谷将太)
なつの後輩として入社してくるアニメーター志望の青年。抜群の画力を持ち、アニメへの深い情熱も持ちあわせている。入社早々から歯に衣着せぬ発言で周囲を圧倒するとともに、既成概念にとらわれない斬新な発想を繰り出し、やがてアニメ業界に革新をもたらしていく。性格はお調子者で天然、正義感も強い。茜に恋心を抱いていたが、下山に奪われて呆然とする。あだ名は「カミッチ」。
若き日の宮崎駿がモデルとも?
アニメーター・三村茜(渡辺麻友)
絵を描くのが大好きなおっとり眼鏡女子で、東洋動画にはアニメーター見習いとして就職している。当初は漫画映画をあまり知らなかったが次第にその面白さに惹かれ、なつよりも一足先に社内試験に合格。アニメーターとしての道を歩み始める。その後、下山からプロポーズされ結婚、退職している。
宮崎駿の元同僚で妻の大田朱美がモデルの可能性あり。
美術スタッフ・山田陽平(犬飼貴丈)
天陽の兄で、美大に通っていた頃からアルバイトとして東洋動画(当初は新東京動画社)に出入りしていた。卒業後、本格的に作画課で美術スタッフとして働き始めている。なつに東洋動画の存在を紹介した人物。
アニメーター・猿渡竜男(新名基浩)
東洋動画初のテレビアニメ作品「百獣の王子サム」を企画立案する元コマーシャル班のアニメーター。なつと一緒にテレビ班に所属。
東映動画初のテレビアニメ作品「狼少年ケン」を企画したアニメーター・月岡貞夫がモデルか。
・【なつぞら】アニメーター・猿渡竜男 俳優・新名基浩が演じる
アニメーター・中島(坂口涼太郎)
テレビ班に所属する若手アニメーター。妊娠中のなつが作画監督を担当する「魔法少女アニー」では動画を担当。描いたアニーの動画がなつに「つまらない」と酷評されると、「指示通り描いているつもり」「子供はそこまで見ているでしょうか」などと反論。昔の堀内を思わせるプライドの高さを見せるが、根は素直な青年。
テレビ班制作進行・荒井康助(橋本さとし)
新しく立ち上げられたテレビ版の制作進行として、京都の映画撮影所からやって来た赤シャツ・サングラスの関西弁の男。新しいテレビ班の作画室に机を搬入する際に「なにボーッとたっとんねん!」「手ーださんかいボケー」となつらを厳しく叱咤する。茜は怖がるが、残業中に鍋の差し入れを持ってくるなど実はいい人。
キックジャガー演出担当・宮田(川島潤哉)
「キックジャガー」の演出を担当。最終回の終わらせ方をなつたちと議論する。
上層部、お偉いさん
東洋映画社長・大杉満(角野卓造)
東洋動画の親会社「東洋映画」の名物社長。「あーた」が口癖。アニメーションの可能性にいち早く目をつけ、東洋動画の巨大スタジオの建設、日本初の長編アニメーションの制作を牽引するなど、やり手の実業家。咲太郎のチンピラ具合を危惧し、面接に来たなつを不採用にした張本人。
東映動画の名物社長だった大川博がモデル。
映画監督・露木重彦(木下ほうか)
親会社・東洋映画に所属し数々の作品を手がけてきたベテラン映画監督。「白蛇伝」で監督に抜擢されるものの、実写アニメの経験はなく戸惑いもある。なつが描いた白娘の絵に対し当初は否定的な意見を言う。
「白蛇伝」の演出を務め、東映動画黎明期のアニメ作品に携わるなどして活躍した名映画監督・藪下泰司がモデルか。
動画スタジオ所長(後に東洋動画社長)・山川周三郎(古屋隆太)
大杉社長らとともになつの面接を担当した、東洋動画のスタジオ所長。なつを作画課に異動させるべきと主張する仲の意見に難色を示す。
追記:後に東洋動画の社長に昇格。妊娠した茜に対し正社員から契約への変更(降格)を言い渡す。
製作部長・佐藤利之(橋本じゅん)
スポーツアニメ「キックジャガー」の作画監督をなつに打診する、赤メガネの制作部長。大の格闘技ファンで、キックボクシングの話を始めると止まらない。
仕上課の社員
ベテラン社員・石井富子(梅舟惟永)
勤続10年のベテラン社員(30歳)で、なつの直属の先輩。なつら新人を指導する。性格は淡々としているが、仕事に対しては厳しい。若手女子社員たちは陰で「富さん」「お富さん」、腹が立った時には「富コウ」と呼んでいる。
課長・山根孝雄(ドロンズ石本)
仕上課の小太り課長。物腰が柔らかく優しいが、女子社員とおしゃべりを繰り返すなど、仕事に対する緊張感はない。
彩色担当・森田桃代(伊原六花)
なつと机を並べて仕上げ作業(彩色)を担当する社員。なつとは同い年だが、半年早く入社している「先輩」。おしゃべりが大好きな女子で、なつに仕事のことや職場のウワサ話などを教えてくれる。もともと絵が好きだったが、なつと出会ったことでアニメーションの魅力にハマっていく。
東映動画、のちにスタジオジブリ作品に関わり活躍した色彩設計者・保田道世がモデルか。
・【なつぞら】「モモッチ」森田桃代 演じる女優は「バブリーダンス」伊原六花
トレーサー・西野さん(?)
完璧なトレース作業を遂行する女子スタッフ。トレース作業の見本として富子が絶賛。
声優関係者
女優・亀山蘭子(鈴木杏樹)
咲太郎が付き人として働く劇団「赤い星座」の看板女優。漫画映画「白蛇姫」で白娘の声を担当したことで運命が変わっていく…?
活動弁士・豊富遊声役(山寺宏一)
「白蛇姫」で許仙の声などを担当する活動弁士。
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