【おちょやん】新派出身の女優・高峰ルリ子(明日海りお)

NHK連続テレビ小説「おちょやん」に登場する新派出身の女優・高峰ルリ子の人物像をまとめます。

東京の人気女優・高峰ルリ子 鶴亀家庭劇に招聘

ヒロインの夫・天海一平らが牽引していくことになる新しい喜劇団・鶴亀家庭劇。鶴亀株式会社の社長・大山鶴蔵は、新劇団の起爆剤として新派出身の女優・高峰ルリ子ら別分野の人材を鶴亀家庭劇に招聘します。

高峰ルリ子は、かつては東京の名門劇団「花菱団」で主役を張っていた人気女優。歌舞伎に代わる新しい現代劇を目指した「新派」の出身です。

舞台女優としての経歴にプライドを持つルリ子は当初、活動写真(映画)出身の千代を毛嫌いし、喜劇のこともバカにしてかかります。過去に何か大きな傷を持っているらしいルリ子ですが、「大嫌い」な千代たちとぶつかるうちに次第に女優魂に火が付いていき…。

▷高峰ルリ子を演じる女優・明日海りお(あすみ・りお)は、静岡県出身の35歳。元宝塚歌劇団花組のトップスターで、169cmの長身と美貌が映える女優さんです。2019年に宝塚歌劇団を退団し、天海祐希と同じ事務所「研音」に所属。同時期に放送される関西テレビ(フジテレビ系)ドラマ「青のSP(スクールポリス)ー学校内警察・嶋田隆平ー」と「おちょやん」が退団後初のドラマ出演となります。

松竹新喜劇幹部女優・石河薫がモデルか?

高峰ルリ子のモデル人物ですが、当ブログでは松竹新喜劇の幹部女優だった石河薫(いしかわ・かおる)ではないかと予想しています。

※追記:当ブログでは当初、明日海りおが演じている新派・花菱団出身の女優・高峰ルリ子は、新派・新興成美団出身の松竹新喜劇女優・石河薫をモデルにしているのではないかと予想していました(家庭劇参加、一時退団といった流れは石河薫そのものでしたが、その後ルリ子は新喜劇に合流せずにドラマから退場しています)。しかし、石河薫と名前が似ており家庭劇、新喜劇と渡り歩く歌劇団出身女優・石田香里の方が石河薫をモデルにしている可能性が高そうです。

以下、参考までに石河薫の紹介です。

石河薫は、明治34年(1901年)横浜市生まれ。少女時代の明治41年に童話作家・巌谷小波主宰のお伽芝居に参加し、東京・有楽座で初舞台を経験。女優の道へと進んでいます。

松竹蒲田の「寂しき路」など多くの映画に出演したほか、浅草松竹座の舞台に立ち、新派の井上正夫の一座にも所属。関東大震災の後には新派、松竹新劇団(家庭劇→新喜劇)、第一劇場などに籍をおき、人気女優となっています。

以下、石河薫の松竹家庭劇参加の経緯、松竹新喜劇の幹部女優にまでなった喜劇人生などを簡単にまとめます。

「松竹家庭劇」旗揚げ 新派の俳優、女優が助っ人に

▼松竹新喜劇の公式サイトには「上方喜劇を支えた歴代の名優」として、曾我廼家十吾、渋谷天外、藤山寛美、浪花千栄子らと並び、石河薫の名も刻まれています。

昭和3年(1928年)、曾我廼家十吾渋谷天外(「おちょやん」須賀廼家千之助と天海一平のモデル人物)が中心となり新喜劇団・松竹家庭劇が旗揚げされます。

当時の大阪喜劇界は、曾我廼家五郎(「おちょやん」須賀廼家万太郎のモデル人物)率いる五郎劇の一強状態。十吾、天外の喜劇人二人だけではどうにもならないと考えた松竹は、大阪で活動していた新派「新興成美団」などのメンバーだった小織桂一郎、藤村秀夫、高田亘、石河薫、東愛子、浪花千栄子らの役者を集め、一時的な助っ人という形で松竹家庭劇への参加を要請しています。
※当時、東京で活動をしていた新派の俳優たちの多くが関東大震災により焼け出され、関西に逃れてきていたという事情がありました。

松竹の掛け声でいきなり大阪喜劇の世界に呼ばれた新派俳優たちは、ずいぶんと戸惑いがあったようです。一部の新派俳優などは、よく知らない大阪の喜劇役者が独特の調子で台本を読むことに耐えきれずにそのまま帰ってしまうなど、十吾、天外ら大阪喜劇界に対し冷ややかな目を向けていたようです。

人気女優として期待され家庭劇に合流した石河薫も、創設後の低迷時期には阪東寿三郎の第一劇場に一時移籍してしまうなど、初期の家庭劇は苦しい日々を送っています。

家庭劇→新喜劇へと渡り歩き、幹部となった石河薫

約束の一年でキッパリと助っ人任務を終了する新派俳優も多い中、石河薫はその後も松竹家庭劇で活躍をしたようです。

昭和21年(1946年)、天外が十吾と決別し独自の劇団すいーと・ほーむを立ち上げた際には、石河薫も松竹家庭劇を辞め、遅れてすいーと・ほーむに合流。

昭和23年(1948年)に五郎劇、松竹家庭劇、すいーと・ほーむが合同した新劇団・松竹新喜劇が発足すると、石河薫もこれに参加。

その後、天外や藤山寛美らが活躍し関西の代表的な喜劇団になっていく松竹新喜劇において、石河薫は幹部女優となり、「大阪ぎらい物語」などに出演。美人女優の役柄がバッチリ似合う、上方喜劇唯一無二の存在として活躍を続けていきました。

①東京で活躍した新派の人気美人女優で、②大阪で発足した「家庭劇」に請われ助っ人として参加、③一時「家庭劇」から脱退、④その後に家庭劇→新喜劇で喜劇女優として開花し長年活躍… 以上の条件から、「おちょやん」の高峰ルリ子は石河薫がモデルではないかと推測します。

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