NHK連続テレビ小説「エール」で古田新太が演じる、コロンブスレコードのディレクター・廿日市誉(はつかいち・ほまれ)のキャラクター設定についてまとめます。
2013年の朝ドラ「あまちゃん」で古田新太が演じたプロデューサー・荒巻太一(通称・太巻)とキャラクターが似ているので、共通点などもまとめます。
ヒット曲がすべて!ディレクター・廿日市誉
廿日市誉は、裕一が専属作曲家として契約する東京の会社「コロンブスレコード」でディレクターを務める人物。首にはスカーフを巻き、いつも茶色い丸サングラスをかけているなど、いかにも業界人といった出で立ちをしています。
廿日市は、ヒット曲を作り出すことに躍起になっています。売れる!と思った企画にはすぐに飛びつくフットワークの軽さがありますが、芸術作品にこだわって小難しい曲しか書けない裕一に対しては辛辣。裕一は二十一曲連続で譜面を不採用にされるなど、廿日市からダメ出しを喰らい続けます。
いつまでもヒット曲を生み出せない裕一をすっかりお荷物扱いする手厳しい廿日市ですが、小山田耕三はじめ大御所作曲家や上司には弱い一面も持ちます。また、冷静な秘書・杉山あかねに対しても聞く耳を持っていそうです。
主人公のいじめ役、そして時には哀愁漂うお調子者のおじさん。芸達者である古田新太にピッタリの役柄となりそうです。
▼個性派ぞろいの東京編。楽しい人達との出会いで、ドラマもさらに加速していきそう。古田新太は、後述する「あまちゃん」のほか、「とと姉ちゃん」にも「アカバネ電器製造」の強欲社長役で出演。朝ドラは「いじめ役」が多いようです。
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— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) March 6, 2020
「太巻」荒巻太一の再来!?
「朝ドラ・古田新太・音楽業界人」と揃えば、2013年の朝ドラ「あまちゃん」で古田新太が演じた芸能事務所社長兼プロデューサー・荒巻太一(通称・太巻)を思い出す方も多いことでしょう。
荒巻太一は、アイドルを目指すヒロイン・天野アキが東京で所属する芸能事務所「オフィス・ハートフル」の社長兼芸能プロデューサー。
AKB48などで天下を取った実在のプロデューサー・秋元康を思わせる風貌と、アクが強すぎる暴走キャラクターで「あまちゃん」の人気を引っ張った名物キャラクターでした。
プロデューサー・荒巻太一の特徴は、徹底した営利主義だということ。自身がプロデュースするアイドルグループを売るためであれば、どんな理不尽で非情な判断もズバッと行い、多くのアイドルの卵たちを震え上がらせていました。主人公にやたら厳しくあたる(いじめる)所など、このあたりのキャラクター設定は廿日市誉と共通するものがあります。
また、業界では辣腕をふるう実力者ながら、上司や一部女性に頭が上がらない弱気な一面を持つなど、どこか人間味ある愛らしい人物像も荒巻太一と廿日市誉の共通点かも知れません。
薬師丸ひろ子と再共演あるか
業界を席巻し、生活感をまるで感じさせない敏腕プロデューサー・荒巻太一ですが、そんな彼の公私に渡るパートナーだったのが、薬師丸ひろ子演じる大女優・鈴鹿ひろ美でした。
超がつく音痴だった鈴鹿ひろ美に影武者の歌手(アキの母・春子)を仕立て上げて大ヒット曲「潮騒のメモリー」を生み出し、売れっ子プロデューサーの地位を獲得した荒巻太一。長らく二人はパートナーとして同居し、ドラマ終盤では「震災婚」をしています。
「エール」では、薬師丸ひろ子がヒロインの母・光子役で出演中。光子は娘に何かあればすぐに豊橋から東京に駆けつける慈愛深い母親であり、もしかしたら裕一を苦しませる廿日市誉と、東京に駆けつけた光子(荒巻太一と鈴鹿ひろ美)との対面シーン(バトルシーン?)があるかも知れません。
※「あまちゃん」で演出を担当した吉田照幸氏が、「エール」の演出(一部脚本)も担当しています。
▼「とと姉ちゃん」で古田新太の部下役を演じた野間口徹も「エール・東京編」に出演。
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