NHK連続テレビ小説「あんぱん」第4週より。嵩が受験することになる県内の名門「高知第一高等学校」の校舎のロケ地をまとめます。
この嵩の名門校受験のエピソードは史実とは少し異なりますので、やなせたかしがどの学校を受験したのかという史実も簡単にまとめておきます。
母の笑顔のために… 嵩が受験する高知第一高等学校
高知城南中学校の最終学年である5年生になっていた嵩(北村匠海)は、卒業後の進路に悩んだ末に名門校「高知県立 高知第一高等学校」(高知市)を受験する決意を固めます。
法律の道に進むという夢を持ち始めた弟の千尋(中沢元紀)と違い、嵩はまだやりたいことが見つかっていません。そのため、最近笑顔が減っている母の登美子(松嶋菜々子)を喜ばせるために、嵩は県下の名門・高知第一高等学校に行こうと考えるのです。
嵩が高知第一高等学校を受験することになると、母の登美子と伯母の千代子(戸田菜穂)は大喜び。登美子は嵩が高知第一高等学校から京都帝国大学医学部に進学することを夢見るようになり、千代子は柳井医院の跡取り候補が出来たと安堵の表情を浮かべます。
登美子や千代子のはしゃぎっぷりなどからも、高知第一高等学校が県内有数の名門校であることが推測されます。
※当時の優秀な男子は尋常小学校(6年)→旧制中学校(5年)→旧制高等学校(3年)→旧制帝国大学(3〜4年)と進むのが典型的なエリートコース。中学5年生の嵩は現在の高校2年生に相当する年齢です。
※劇中に登場する「高知第一高等学校」は架空の学校ですが、「旧制高知高等学校」がモデルではないかと推測します。旧制高知高等学校は現在の国立高知大学の母体のひとつになった官立の旧制高等学校の名門校でした。


高知第一高等学校のロケ地は東京学芸大学附属高等学校
2025年4月23日(水)放送の第18回では、受験当日に嵩が受験票を神棚に置いたまま受験会場に向かってしまうという大失態が描かれています。
嵩は高知第一高等学校の校舎前で受験票を忘れたことに気が付き呆然としますが、そこに走って現れたのが、同じく女子師範学校(高知市)の受験日だったのぶ(今田美桜)でした。
のぶは登美子から預かった受験票とヤムおんちゃんの「合格あんぱん」を嵩に手渡すと、「そんな大事なもん忘れるらあて、嵩のボケ〜!」と絶叫。嵩は愛するのぶの叱咤激励を受けて受験に臨むことになります。
嵩とのぶの絆の強さを垣間見た、高知第一高等学校の校舎前のワンシーン。
撮影は東京都世田谷区下馬4丁目にある東京学芸大附属高等学校で行われています。東京学芸大附属高等学校といえば都内でも有数の名門校として知られ、毎年東京大学や国立大学医学部に多数の合格者を輩出していますね。
東京学芸大附属高等学校の開校は1954年(昭和29年)ですが、撮影で使われたレトロな校舎は同校の前身である東京府青山師範学校時代の1936年(昭和11年)に建築されたものです。
アールデコ様式とアールヌボー様式の折衷のような可愛らしいデザインの校舎は、関東大震災の教訓を受けて強固に設計されたとのことで、こんにちも現役の校舎として活躍。たびたびドラマや映画のロケ地となっています。
【史実】芸術学校を受験 浪人したやなせたかし
柳井嵩のモデルである漫画家・やなせたかしは高知県立高知城東中学校(現在の高知県立高知追手前高等学校)の最終学年である5年生の時に、進路希望先として以下の2つの学校を受験しています。
・東京美術学校(現在の東京藝術大学)の師範科
・京都高等工芸学校(現在の京都工芸繊維大学)の図案科
やなせたかしは当初、育ての親である伯父の寛から医学部への進学(その前段階として進学校への進学)を打診されたそうですが、絵の道に進みたいという嵩の希望を知った寛は「図案科がいいんじゃないか。それならばメシを食いっぱぐれないだろう」と後押しをしてくれたのだとか。
芸術デザインの道を志した中学5年生のやなせたかしでしたが、あまりに数学が不得意だったため、結局東京美術学校、京都高等工芸学校ともに不合格に。
その後一年間の浪人生活における猛勉強の末に、東京高等工芸学校図案科(現在の千葉大学工学部総合工学科デザインコース)に見事合格。上京して新しい生活をスタートさせています。
「あんぱん」でもこの史実に沿い、嵩が浪人生活を送る可能性があります。
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※本ページの情報は2025年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。