NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で唐沢寿明が演じる花山伊佐次が、最終週放送で亡くなります。
この記事では、花山が亡くなる経緯、それに花山のモデル人物である花森安治の死因などについてまとめます。
花山63歳 健康に不安
時代が昭和49年に進むと、血気盛んだった花山も63歳になり、体力に衰えが見え始めます。花山は5年前に心筋梗塞で倒れて以来、仕事場にベッドを持ち込んで業務をこなすようになり、健康への不安が隠せなくなっています。
最終週放送(2016年9月26日〜)では、そんな花山が再び倒れ、亡くなるまでの日々が描かれます。
花山の死
花山は取材旅行中の広島で倒れて入院すると、床に伏せるようになり、次第にペンも握れないほどに衰弱。それでもベッドの上で「あなたの暮し・戦争特集号」を完成させるなど充実した仕事ぶりを見せ、生涯現役の編集者として衰えぬ意欲を見せつけます。
しかし、昭和49年の冬。小橋家に悲しい報せが届きます。花山の妻・三枝子(奥貫薫)から小橋家にかかってきた突然の電話は、花山の死を知らせるものでした。「魂のパートナー」を突然失った常子は、茫然自失。心に穴があいた状態になってしまいます。
花森安治は心筋梗塞で66歳で亡くなる
花山伊佐次のモデル人物である「暮しの手帖」名物編集長・花森安治は、昭和53年1月に心筋梗塞により亡くなっています。
花森は、前年昭和52年11月末に体調を崩し入院すると(もともと心筋梗塞の持病持ちだった)、クリスマスと正月は自宅で過ごしたいという本人の希望もあり一時退院。1月14日の真夜中、療養していた自宅で心筋梗塞により亡くなっています。66歳でした。
生涯現役編集者 死の直前に鎭子と会っていた
花森は亡くなる二日前まで表紙のカットを描き、原稿作成(さすがにこの時はテープ吹き込みの口述筆記だった)などの仕事をしており、文字通り「生涯現役」の編集者であり続けました。
また、亡くなる前日の夕方には大橋鎭子が「ばら寿司」を持って花森の自宅を訪ねており、この時、花森は珍しく鎭子に対し「ありがとう」と手を振ったそうです。花森が亡くなったのはその数時間後のことで、これが鎭子と花山との最後の対面となってしまいました。
ドラマでは多少の変更点も
「とと姉ちゃん」では、時系列に多少の変更が加えられており、花山が亡くなるのは史実より3年ほど早い昭和49年冬のこと(花山63〜64歳か)。
心筋梗塞を患いながら生涯現役を貫き、亡くなる直前まで常子(鎭子)と連絡を取り合い仕事に精を出していたという大筋の流れは、史実に沿って展開されそうです。
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