NHK連続テレビ小説「軍師官兵衛」第四話。初恋の人おたつ(南沢奈央)を失い悲しみに暮れていた官兵衛(岡田准一)は、少しずつ立ち直り始めます。
第四話では官兵衛の生涯の伴侶となる光姫(てるひめ=中谷美紀)と出会い、結婚するまでが描かれます。
ある日、小寺政職(片岡鶴太郎)から志方城・櫛橋氏の領内にある狩り場の下見を命じられた官兵衛は、城下でヤマモモの木の上で泣いている男の子に出会います。
この男の子の存在が、官兵衛と後に妻となる姫との運命の出会いの始まりでした。
「はねっかえりの姫」との運命の出会い
男の子はヤマモモの木に登ったまま降りられなくなってしまった様子。その男の子を、美しいどこかの姫君が木に登って助けようとしていて、それを侍女が静止しています。
結局官兵衛の教えた通りのやり方で男の子は木を降りてきて一件落着となるわけですが、この時に、官兵衛と「はねっかえり(お転婆)」の姫は言い合いをします。
この姫君がのちに官兵衛の妻となる光姫。志方城・櫛橋左京亮の娘に当たります。この後、官兵衛は志方城で光と再会、光が志方の姫君であることを知ります。
小寺の仕掛けた政略結婚が思わぬ方向へ
小寺政職は官兵衛と志方の光姫の姉・力(酒井若菜)を縁組みさせ、黒田家を囲い込もうと画策していました。そのために官兵衛を志方の狩り場へと向かわせたのです。しかし、官兵衛をよく思わない力の兄・左京進が力に官兵衛の悪口を触れ込んだことで、力は官兵衛との結婚を拒否。結局、妹の光が場を汲んで、自らが嫁ぐと決意します。
実は光は、ヤマモモの木の下で初めて出会った時から官兵衛が気になっていたらしく、官兵衛もまた、光のことが気になった様子。結果的に二人は運命の出会いを果たしたわけです。
おたつのことを話してしまう馬鹿正直な官兵衛
二人が初めて床を共にする夜。官兵衛は初恋の相手・おたつの悲劇について、自分の気持ちを包み隠さず光に話してしまいます。呆れた顔を見せる光でしたが、官兵衛の馬鹿正直さに誠実な人間性を見た光は、笑います。
こうして運命の女性と結ばれた官兵衛。心強いパートナーを得たことで、官兵衛の人生が前へと動き始めます。
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