2018年7月から放送されるNHKドラマ10「透明なゆりかご」の主題歌、Charaの「せつないもの」についてまとめます。
「せつないもの」は1997年に発表された、Charaの珠玉の一曲です。
「透明なゆりかご」は結構ヘビーなドラマです
「透明なゆりかご」は、清原果耶演じる17歳のヒロイン・アオイが看護助手のアルバイトとして働くことになった町の産婦人科で、命に関わる様々なドラマを見つめていく物語です。
同名の原作漫画は累計販売部数300万部を超えるヒット作ですが、中絶や死産、母体の生命の危機といったヘビーな内容も多く、NHK地上波でのドラマ化に対し心配の声も上がっています。
CHARA 1997年の名曲「せつないもの」
ドラマ版「透明なゆりかご」の主題歌に決定したChara(チャラ、CHARA)の「せつないもの」(作詞作曲・CHARA)は、1997年発表のアルバム「Junior Sweet」のラストに収録されていた隠れた名曲です。わずか1分44分の演奏時間で、文字にして50文字ちょっとの短い歌詞が、ピアノの音色とともにゆったりと歌われていきます。
ドラマで描かれていくであろう産婦人科の影の部分や、「命とは一体なんなんだろう」という視聴者の心のざわめきを、Charaの包容力のある歌声が温かく包んでいきそうです。
※ドラマ「透明なゆりかご」の時代設定は「せつないもの」が発表された年と同じ、1997年(平成9年)です。
1997年頃はCharaの絶頂期
Charaは1991年にシングル曲「Heaven」でミュージシャンとしてデビューすると、1993年には岩井俊二監督の映画作品「PiCNiC」に女優として出演しています。
1996年の岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」では主演を務めるとともに、劇中に登場した架空のバンド「YEN TOWN BAND」(CHARAがボーカルを担当)名義のシングル「Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜」がオリコンチャート1位を記録。
その後も自身のシングル曲「やさしい気持ち」、「タイムマシーン」(1997年)、「大切をきずくもの」(2000年)などが次々にヒットしています。当時のちょっとオシャレな女の子たちは、みんなカラオケでCharaの歌を歌っていましたね(遠い目)。
「透明なゆりかご」の主題歌である「せつないもの」を発表した1997年頃は、Charaにとっても最も脂が乗っていた時期(30歳前)。私生活でも1995年に俳優・浅野忠信と入籍し、同年に長女を、1999年には長男を出産するなど、新しく誕生した命や愛情と向き合う充実した気持ちの中で、美しい曲の数々が誕生しています。
▼通算17枚のオリジナルアルバム(約200曲)から厳選された12曲に、新たな息吹を吹き込んだアルバム「JEWEL」。