NHK連続テレビ小説「あまちゃん」より。
アキがお世話になる「袖が浜・海女クラブ」に所属するメンバーの概要、あだ名(ニックネーム)、年齢等をまとめます。※年齢はアキが北三陸にやってきた当時(第一話)。
天野夏・あまのなつ(宮本信子)64歳
ニックネーム…「夏ばっぱ」
アキの祖母で、「海女クラブ」会長。海女クラブの中心的人物、リーダーであり、男どもに正面を切って交渉が出来るなど、クラブのメンバーからの信頼は厚い。北三陸観光協会で定期的に開かれる「K3NSP(北三陸を何とかすっぺ)合同サミット」に海女クラブを代表して出席している。
北三陸駅で「喫茶リアス」ならびに「スナック梨明日」を経営するほか、ウニ丼を製造販売するなど多角経営。かつては北三陸の元祖アイドル的存在で、橋幸夫とステージに立ったことが生涯の自慢。娘・春子(小泉今日子)との折り合いは今イチ悪い。
長内かつ枝・おさないかつえ(木野花)59歳
ニックネーム…「かつ枝さん」「メガネ会計ババア」
夏ばっぱに次ぐ年長者。袖が浜漁協の組合長・長内六郎(でんでん)とは結婚と離婚を繰り返している。
基本的に優しいおばちゃんだがお金に細かいところがあり、後々「メガネ会計ババア」というあだ名が定着する。当初は副駅長・吉田(荒川良々)あたりが言いはじめ、影で使われていたあだ名だったが、徐々に本人の前でも使われるようになる。
19歳だった一人息子を海の事故で亡くした悲しい過去がある。
今野弥生・こんのやよい(渡辺えり)56歳
ニックネーム「弥生さん」「北三陸の越路吹雪」「騒音ババア」
豊満な肉体を持つ現役海女。夫は洋品店「ブティック今野」を経営し、町の商工会長も務める今野あつし(菅原大吉)。弥生はいつもブティック今野に置いてあるド派手な柄物の洋服を着ている。
横文字(カタカナ言葉)が苦手で、いつも上手く言えず大吉(杉本哲太)らに助けられる。その巨体を生かした歌には迫力があり、「北三陸の越路吹雪」の異名をとる歌唱力を持つ。アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)が「潮騒のメモリーズ」を結成すると、スパルタ教育で歌唱指導を行う。
とにかくいつも声が大きくウルサイので、副駅長吉田から「騒音ババア」と命名される。
熊谷美寿々・くまがいみすず(美保純)50歳
ニックネーム…「美寿々さん」「フェロモンババア」
元・海女クラブの美女枠担当。若かりし頃はその美貌で東京から追っかけが来るほどの人気海女だった。さすがに現在ではかつての輝きはないが、海女クラブにアキが入るまでは一応(?)看板海女の自覚があった様子。最近は冷え性に悩まされ、海に潜るのが辛くなっている。
恋多き女として有名で、若い頃から幾度となく駆け落ちを経験している。過去には沖縄、韓国・済州(チェジュ)島にまで恋の逃避行をしていた。50代になってからも恋する心を忘れておらず、東京からやってきた水口琢磨(松田龍平)に入れ込む他、水口に失恋後は突然バングラデシュ人の彼氏・カマール(アベディン)を連れてきて周囲を驚かせる。
副駅長吉田からは、そのダダ漏れしている色気アピール度合いから「フェロモンババア」と命名される。
安部小百合・あんべさゆり(片桐はいり)42歳
ニックネーム…「あんべちゃん」
アキがやってくるまでは最年少の海女だった。漁協の事務員も務めている。春子と同級生で、当時学園のアイドルだった春子に対し引け目を感じており、いまだにその卑屈な精神は抜けていない。
春子が上京して6年後に大吉と結婚するが半年で離婚。半年後に部屋が空くというアパートを二人で契約したものの、その前に破局してしまったため、結局大吉とは一緒に暮らしてはいない。以来独身である。
地元の微妙な名物料理である「まめぶ」を強烈に愛して止まない。やがて海女を引退し、宇都宮の岩手物産展でまめぶを売るために北三陸を去る(25話)。
安部ちゃんの再登場は東京編になってからで、まめぶとそばとうどんの屋台「安部そば」を東京で営業中にアキと再会することになる。
花巻珠子・はなまきたまこ(伊勢志摩)年齢不詳
ニックネーム…「はなまきさん」「白ババア」
安部ちゃんが北三陸を去ったことに伴い、第25話から登場する後任の漁協事務員。途中からの登場の割に、物語後半でとんでもない存在感を示す。地元・袖が浜で生まれ育ち二人の娘を抱えるシングルマザーで、いつも飄々と何かに怒っているような、ロックな魂の持ち主。
例え突っ込みが得意で、「ETかよ!」「ジェームス・ブラウンかよ!」といった的確だがわかりづらいツッコミを繰り出す。
海女の音楽祭・海女ーソニックでは、クイーンのフレディ・マーキュリーに変装し名曲「レディオ・ガガ」を演じる。「わかるヤツだけわかればいい」のセリフとともに、「あまちゃん」指折りの名シーンとして語り継がれている。
天野アキ・あまのあき(能年玲奈)16歳
ニックネーム…「アキ」「訛ってるほう」「あまちゃん(自称)」
24年ぶりの新人海女で、海女クラブ期待の若手として先輩から可愛がられている。生まれ育った東京では地味で暗く協調性も無くいつも内に閉じこもるような女の子だったが、祖母・夏に背中を押され、過去の自分と決別するために海女になった。基本的に運動音痴で不器用であり、ウニ1個採る(海女クラブの先輩曰く、簡単)のに難儀するレベル。
北三陸高校普通科に入学するが、やがて潜水土木科に転籍する。北三陸観光協会のホームページに「訛りすぎる海女」として動画が掲載されると、全国から注目を浴びるようになる。
ドラマ上ではユイに比べ「そこまで可愛くはない」という設定らしく、「潮騒のメモリーズ」の「訛っているほう」と呼ばれ憤慨する(ユイが「可愛いほう」)。また、後のアイドル時代に「あまちゃんこと天野アキです!」と自己紹介するが、それほど「あまちゃん」という呼び名は浸透しない。