テレビ朝日系ドラマ「Believe(ビリーブ)〜君にかける橋」に登場した大阪出身の入院患者・井本奏美についてまとめます。
井本奏美を演じている子役の澤井梨丘(さわい・りおか)はNHK朝ドラ「ブギウギ」でヒロイン・花田鈴子の幼少期役を演じてその演技を絶賛されたことで知られます。
心臓病の少女・井本奏美
主人公・狩山陸(木村拓哉)の妻・狩山玲子(天海祐希)は聖修大学病院の循環器センターで看護師長を務め、忙しい現場を取り仕切っています。
多くの患者をみている玲子が現在気にかけているのが、307号室に入院している井本奏美(いもと・かなみ)という女の子の患者です。
大阪出身だという奏美は、たびたび病室で大阪に帰りたい!と騒いでは担当医師の石原進(近藤公園)や看護師たちを困らせているようです。
「なんで?自分の家に帰りたい言うてるだけやん!」
「別に死んでもええ。どこも行かれへんなんか、死んだも同然や」
投げやりな発言を繰り返す奏美に対し、玲子は「奏美ちゃんはいいかもしれないけど、奏美ちゃんの心臓は生きたいと願ってるよ」と語りかけ、奏美を落ち着かせています。
どうやら奏美は心臓が悪いらしく、一度は心臓が止まってしまったのだとか。玲子は奏美の心臓には強い意志があるとし、相棒である心臓を大事にするように説得をしています。
なんだかんだで玲子には懐いている様子の奏美。実力派子役の澤井梨丘を起用していることからも、今後物語の本筋に奏美の存在が関係してくる可能性も考えられます。
「ブギウギ」鈴子役で絶賛 子役・澤井梨丘
心臓病の少女・井本奏美役を演じているのは、大阪府出身の13歳の子役・澤井梨丘(さわい・りおか)です。
映画「陽がのぼる時」(2021年)、「嘘八百 なにわ夢の陣」「凪の憂鬱」(2023年)などに小さな役で出演し、子役としてのキャリアをスタートさせていた澤井梨丘。
2023年後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(NHK大阪製作)で趣里が演じたヒロイン・福来スズ子(本名・花田鈴子)の少女時代役に抜擢されると、一躍大注目の子役となっています。澤井梨丘にとってこの「ブギウギ」がテレビドラマのデビュー作品であり、いかにフレッシュな起用だったかがわかります。
「ブギウギ」では、主にヒロインの少女時代が描かれた第1週と第2週に出演。ヒロインの鈴子は大阪下町の銭湯の娘として育ち、両親やクセモノの常連客たち(柳葉敏郎、水川あさみ、岡部たかし、なだぎ武ら)と丁々発止のやり取りをするなど、明るく社交的な女の子として描かれています。
鈴子はあの偉大なスター歌手・笠置シヅ子をモデルにしており、その強烈なキャラクターは幼少期から育まれたもの。歌と踊りが得意で義理人情に厚いヒロイン・鈴子役を澤井梨丘が表情豊かに演じきり、ドラマの好スタートに大きな貢献を見せています。
同じNHK大阪製作の朝ドラでは、「おちょやん」(2020年)で当時無名ながらヒロインの幼少期役に抜擢された子役の毎田暖乃(まいだ・のの)が、その後に大きな飛躍を見せています(ドラマ「妻、小学生になる。」「あなたのブツが、ここに」などにレギュラー出演)。
澤井梨丘も「ブギウギ」での勢いのまま、人気の子役になっていくかも知れません。