NHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、ヒロイン・松野トキの少女時代である明治初期からスタートし、急速に近代化が進んでいく明治時代の日本の姿が描かれていきます。
この記事では、進行中のドラマ内において松野トキ、それにトキのかけがえのないパートナーになっていくであろうレフカダ・ヘブンの年齢や出来事を年表形式でまとめていきます。
※少し先の年表もまとめているので、今後のネタバレにご注意を。
【第1週】1875年(明治8年)…トキ 7歳(トキの幼少期)
▼ヒロインのモデル・小泉セツが小泉八雲との日々を語った「思ひ出の記」。
第1週では武士の世がおわったばかりの明治8年、トキの幼少期が描かれる。
松江藩の上級武士だった松野家の一人娘として育った松野トキ。いまだに武士の世を引きずって新しい時代に馴染めない松野家は貧しく、トキは家族のために小学校の先生になろうとしている。
※これに先立ち第1回の冒頭では、明治30年代後半の東京・大久保でトキがヘブンに怪談を聞かせて暮らす、未来の夫婦生活の姿が描かれます。
【第1週〜4週】1886年(明治19年)…トキ 18歳(トキ、銀二郎とお見合いをする)
第1週の終盤では、いよいよ大人になったヒロイン・トキを演じる髙石あかりが登場予定。
幼少期から10年余りが過ぎ、トキは18歳に。トキは親戚の雨清水家が営む織物工場で働きながら家の借金を返す日々。そんなトキのもとに鳥取藩士の貧窮士族・山根家の息子・銀二郎(寛一郎)との見合い話が舞い込む。
【第5週〜10週】1890年(明治23年)…トキ 22歳、ヘブン40歳(トキ、ヘブンと出会い女中に)
▼来日する前の時点で、居場所を見いだせない流浪の人生を送ってきた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。彼の苦難の人生経験が日本で「怪談」として結実していきます。

22歳になったトキ。しじみ売りをしながら家計を支えていたトキは、松江中学校の英語教師として招聘された西洋人、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)と出会う。
トキは松野家の家計を支えるため、意を決して花田旅館に滞在するヘブンの身の回りの世話をする女中になる。
※ここからはレフカダ・ヘブンの年齢も併記します。ヘブンの年齢は現在のところ不明であるため、史実モデルの小泉八雲、セツ夫妻の年齢差「18歳」を参考に、ヘブンもトキの18歳年上として計算していきます。正式な年齢が分かり次第追記、修正をする予定です。
【第10週〜13週】1891年(明治24年)…トキ 23歳、ヘブン41歳(ヘブン、初めての松江の冬)
ヘブン、松江で過ごす初めての真冬。トキとヘブンは怪談を通して感情が通じ合うようになる。
4月、トキは銀二郎と再会。ヘブンの想い人・イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)が松江を来訪。トキ、ヘブン、銀二郎、イライザの間で揺れた「四角関係」に決着が付きそう。
この年に二人は熊本に移住か?
【参考】史実モデル 小泉八雲・セツ夫妻の簡単な人生年表
参考までに、レフカダ・ヘブンと松野トキのモデル人物である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と小泉セツの簡単な人生年表をまとめておきます。
【小泉八雲・セツの年表】
・1850年(嘉永3年)…ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)がギリシャで生まれる。【ハーン0歳】
・1854年(安政元年)…アイルランド人の母が帰郷し、父方の大叔母に引き取られる。【ハーン4歳】
・1866年(慶応2年)…ハーン、事故により左目を失明する。【ハーン16歳】
・1867年(慶応3年)…大叔母が破産し、ハーンは学校を退学してロンドンへ渡る。【ハーン17歳】
・1868年(慶応4年)…松江で小泉セツが生まれる。すぐに遠縁の親戚・稲垣家の養子になる【セツ0歳、ハーン18歳】
・1869年(明治2年)…ハーン、アメリカに渡り新聞記者になる。【セツ1歳、ハーン19歳】
・1874年(明治7年)…ハーン、アリシア(通称マティ)という女性と最初の結婚。3年で関係が破綻。【セツ6歳、ハーン24歳】
・1886年(明治19年)…セツ、鳥取の士族・前田為二と最初の結婚(婿養子)。為二、経済的理由と家風に馴染めないことを理由に1年ほどで出奔【セツ18歳、ハーン36歳】
・1890年(明治23年)…セツと為二の離婚が成立。この年、ハーンが日本に渡り英語教師として松江に赴任。【セツ22歳、ハーン40歳】
・1891年(明治24年)…セツがハーンの女中になり、親密になっていき、二人で松江市内の武家屋敷に転居し非公式な夫婦関係に。同年、ハーンが熊本の第五高等中学校に赴任し、二人で熊本へ移住。【セツ23歳、ハーン41歳】
・1893年(明治26年)…セツとハーンの長男・一雄が誕生。【セツ25歳、ハーン43歳】
・1896年(明治29年)…セツとハーンが正式に結婚。ハーンは帰化して小泉八雲を名乗る。八雲、帝国大学分科大学の講師に就任し東京に移住。【セツ28歳、ハーン46歳】
・1904年(明治37年)…八雲が「怪談」を出版。その年の秋、八雲が心臓発作で亡くなる。【セツ36歳、ハーン54歳】
・1932年(昭和7年)…セツが脳溢血で亡くなる。【セツ64歳】
