NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」最終週(第26週、2016年9月26日〜)の大まかなあらすじ、概要がわかりましたので、見どころをまとめます。
※この記事は、最終回までのネタバレを含みますのでご注意ください。
いよいよ最終回を迎える第26週の週タイトルは「花山、常子に礼を言う」。この週のストーリーは、「花山伊佐次との別れ」、「とと(竹蔵)との再会」という二つの主題により構成されます。
花山、病に倒れる
昭和49年頃。新たな「あなたの暮し」の目指すべき道を見つけるため取材旅行に出かけた花山が、旅行先の広島で倒れ、病院に担ぎ込まれてしまいます。
花山は以前にも心筋梗塞で死の淵を彷徨った経験があり、無理は禁物。花山の妻・三枝子(奥貫薫)や常子(高畑充希)は、ドクターストップが出てもなお仕事に意欲を見せる花山を必死に制止し、何とか自宅療養をしながら在宅で仕事を行なわせるという形を取り付けます。
花山伊佐次との別れ
病床で「あなたの暮し・戦争特集号」をつくりあげるなど、気力は十分だった花山でしたが、昭和49年の冬になると、いよいよ花山は衰弱し、ペンも満足に握れないほどに弱ってしまいます。
この頃になると、花山の言葉を代筆して原稿制作をする「口述筆記」が行なわれるようになり、常子もしばしば花山宅で口述筆記を行なうようになります。
ある日のこと。花山が語る「あとがき」を筆記し終えた常子に対し花山は、「常子さん…ありがとう…。」と満足そうに微笑みます。その数日後、小橋家に三枝子から一本の電話が入り、花山が亡くなったことが伝えられて…。
史実のモデル・花森安治は昭和52年末に体調を崩して入院し、昭和53年1月14日に心筋梗塞で亡くっています。ドラマと同じように、妻からの突然の電話(真夜中)で大橋家にその死が伝えられました。
ドラマ上で終始「魂のパートナー」「戦友」として描かれ続け、固い絆で結ばれていた常子と花山。花山の死、常子との別れの過程が、最終週の大半(金曜日まで)を使って描かれます。
最終回 竹蔵との再会
最終回(土曜日)では、偉大なパートナー・花山を失ってもぬけの殻となってしまった常子が、再び動き出す様子が描かれそうです。
「あなたの暮し」が長年の功績を認められ出版界の栄誉ある賞を受賞すると、常子は時の人となり、テレビに出演します。
小橋家一同と喜びを分かち合ったその夜、常子はとと・竹蔵(西島秀俊)と再会する不思議な夢を見ます。夢の中の竹蔵はこれまでの常子の頑張りを誉め称え、立派にあの日の約束を守ってくれた、と笑顔で語りかけます。
常子が幼い頃に自ら誓った「三つの誓い」のうち、「家族を守る」という誓いだけがまだ未達成として最終回まで残されていましたが、竹蔵との再会により、ようやく幼き日に背負った常子の「重荷」も下ろされることになりそう。ラストシーンは、父との約束を果たした常子が、前向きに未来へと歩き出すシーンが描かれそうです。
なお、最終週のあらすじを見る限り、初恋の人・星野武蔵(坂口健太郎)とのその後の顛末は見当たらず。あくまで最終週は花山、それに家族とのエピソードが中心になる模様です。
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