NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でナレーターを務めていた女優・藤村志保が2014年1月3日に背骨を圧迫骨折し、同ドラマのナレーターを降板することになりました。藤村は医者から絶対安静を言い渡され、収録を続けていくことが困難になった模様。
藤村は第6回(2月9日放送分)までの収録を既に終えており、第7回(2月16日放送分)以降からは元NHKアナウンサーの広瀬修子氏が担当することになります。
クレームに反応?たまたま?
「軍師官兵衛」放送開始時から一部で大不評だったのが、藤村のナレーション。NHK側によれば藤村の声は「播磨の母なる大地」をイメージし、官兵衛や戦乱の世を温かく見守るという触れ込みでした。
しかしいざ放送が開始されると、「ぃっぷおすぉのころぉ くぉでらでわあぁー(一方 その頃 小寺では)」といった調子でフガフガと話す藤村の声に対し「何を言っているのか聴き取れない」といった声が殺到。特に戦術の説明箇所などでは聞き慣れない単語が多いせいもあるのか、内容が頭に入ってこないとの声がありました。
こうした不評の声を知ってか知らずか、図ったかのようなタイミングでの今回のナレーション交代劇。ネット上ではその裏事情を勘ぐる声もさっそくあがっている様子です。
同時に、「せっかく馴染んできたのに」と藤村の降板を惜しむ声も聞かれます。確かに、回を重ねるごとに劇の雰囲気にフィットしてきていたように感じますし、先週の第4話では初回に比べると聞きやすいナレーションに変わりつつあったように思います。(視聴者の反応を見て藤村が調子を変えた?)
後任の元NHK・広瀬アナは大ベテラン
後任となる広瀬修子(ひろせしゅうこ)アナウンサーは、NHKの叩き上げ。2004年いっぱいでNHKを定年退職しましたが、大学教授を務める傍ら現在でも朗読やナレーションの活動を継続しています。
現在もNHKの多くの番組のナレーションを担当しているという超ベテラン・アナウンサー広瀬氏。その確かな技術力とともに、藤村が目指した味わいのあるナレーションを体現できるでしょうか。ここまでドラマの内容自体はなかなか面白いだけに、変な話題で足を引っ張られないといいですね。