NHKドラマ10で実写化される「トクサツガガガ」のタイトルの持つ意味などをまとめます。
「トクサツガガガ」は、丹羽庭氏の同名マンガが原作となっています。世間に隠れて「特撮オタク」の道を進むOL・仲村叶(小芝風花)が、オタク道に邁進する中で抱える様々な葛藤などが描かれます。
「特撮gagaga」 英単語gagaの意味
タイトルの「トクサツガガガ」ですが、これをきちんと(?)意味どおりに表記すると「特撮gagaga」ということになります。
この「gagaga」ですが、英語で「〜に夢中になる」「熱狂的な」「いかれて」という意味の形容詞「gaga」が由来となっています。つまり、「特撮モノに夢中になっている、熱狂している」という意味がタイトルに込められているわけです。
この「gaga」という単語に(リズム、語感的な問題でしょうか)もうひとつ「ga」が足され、「トクサツガガガ」と命名されています。
ネガティブな「gaga」の意味も
ちなみに、この「gaga」という単語には「(けなす意味で)頭がもうろくした、愚かな、おめでたい」といったネガティブな意味もあります。
主人公・仲村叶は「いい年して」とか「女の子なのに」といった周囲の無言の圧力(自らが生み出した幻影?)と戦いながら、特撮オタク道に没頭します。
主人公が好きなことに熱中し充実して生きるというポジティブな意味の「gaga」だけでなく、周囲から変人、おかしな人とみられてしまうネガティブな意味での「gaga」も、タイトルの「ガガガ」には含まれているのかもしれません。
「レディオ・ガガ」「レディー・ガガ」と同源
余談ですが、最近何かと話題のロックバンド・クイーン(Queen)の名曲「レディオ・ガガ(Radio gaga)」は、この「gaga」という言葉が曲名の由来となっています。
また、アメリカのカリスマ歌手・レディー・ガガ(Lady Gaga)の名は、クイーンの「レディオ・ガガ(Radio gaga)」が由来となっています。
特撮ガガガなオタク女子たちの生態を描く
原作者の丹羽庭氏は当初、単にヒーローが活躍するような話を描きたいと思っていたそうです。
しかし、担当編集者はそもそもヒーローモノに需要はないのではと考えており、この編集者を説得するために丹羽氏が熱心なファンの存在を熱弁。
こうした流れの中で、編集者が彼らコアなファンの生態に興味を示すようになり、それならばと「特撮オタク女子」という非常にニッチな女の子を主人公とした作品が生まれたのです。
劇中には特撮オタクだけでなく、アイドルオタク、美少女アニメオタクといったオタクな人々が続々と登場します。年齢や性別、社会的立場にとらわれず、人それぞれが自分の生きたいように生きればいいという普遍的なメッセージも語られていきそうです。