NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」第4週に登場する気仙沼の被災者向け仮設住宅の撮影場所、ロケ地についてまとめます。
震災から10年が経過し、最後まで残っていたプレハブ仮設住宅「反松公園住宅」で撮影が行われたようです。
亮の父・新次がいる仮設住宅
「おかえりモネ」第4週では、「りょーちん」こと及川亮(永瀬廉)の父・新次(浅野忠信)が気仙沼の仮設住宅で泥酔し、警察が駆けつける騒動が発生します。
東日本大震災で「大切な人」と2億円の新造船を失った新次は、その後人が変わったようにすさみ、酒浸りの日々に突入。新次は気仙沼市内(本土)にある仮設住宅で暮らしているようです(第13回などで登場。2014年)。
ドラマでは実際に使われていた震災被災者向け仮設住宅が登場。被災者の生活感や息遣いが感じられる空間の中、浅野忠信演じる及川新次の苦悩の日々が描かれていきます。
撮影場所は気仙沼「反松公園住宅」か
東日本大震災の発生から9年を迎えた被災地の朝の様子です。宮城県気仙沼市の反松公園仮設住宅を月明かりが照らしていた。最大約100世帯が入居していたが、現在は1世帯のみが残る(11日午前5時3分、宮城県気仙沼市で 東直哉撮影) pic.twitter.com/xb4xsASTxY
— 読売新聞写真部 (@tshashin) March 11, 2020
事前予告の映像を参考にこの仮設住宅の撮影場所を調べたところ、周辺の風景(りょーちんの背後に千葉家電の看板や青い橋が見えたこと)などから、気仙沼市上田中2丁目の反松公園(そりまつこうえん)にあった「反松公園住宅」で撮影されたことがわかりました。
震災後、岩手県で1万3984戸、宮城県で2万2095戸、福島県で1万6800戸が建設され、みなしを含めたピーク時の仮設入居者は3県で約27万人(2012年3月に)に達したという仮設住宅。その後、被災者の方々は災害公営住宅や再建された自宅に転居し、震災から10年が経った2020年にその役割を終え、すべての仮設住宅は解体されています。
最大約100世帯が入居していたという「反松公園住宅」は、震災後に宮城県が整備したプレハブ仮設住宅のうち、最後まで残っていた場所。2020年10月に解体作業が開始され、2021年3月頃にはもとの公園の状態に戻るとのことです。
「おかえりモネ」の事前予告番組「もうすぐ!おかえりモネ」では、及川亮役を演じる永瀬廉が2020年10月6日に仮設住宅での撮影に臨む姿が伝えられています。つまり、「反松公園住宅」での撮影はちょうど解体開始直前の時期に行われたということになります。
※新次が泥酔していたシーンは、震災から3年後の2014年という設定。
震災後に宮城県が整備したプレハブ仮設住宅のうち、最後まで残っていた気仙沼市の団地で解体工事が始まりました。解体工事が始まったのは、気仙沼市の反松公園仮設住宅です。https://t.co/l5H51Rhmm7 pic.twitter.com/naWXScmZTM
— KHB報道部 (@HodoKhb) October 26, 2020
▼泥酔騒ぎを聞きつけたりょーちんは、警察官に案内されてこの駐車場から仮設住宅の中へと入っています。