2021年放送のフジテレビ系月9ドラマ「ラジエーションハウスⅡ」で、甘春杏の父・甘春正一(佐戸井けん太)が住んでいる離島・美澄島。美しく素朴な島の風景は、ドラマの中でも特に印象深いシーンとなっています。
美澄島のシーンの撮影場所、ロケ地となった岡山県・笠岡諸島の「真鍋島」についてまとめます。
元院長・杏の父 今は離島で地域医療に携わる
五十嵐唯織(窪田正孝)や甘春杏(本田翼)らが働く神奈川県横浜市の「甘春総合病院」は、もともと杏の父・甘春正一が院長を務めていました。
正一は第1シリーズでは全身の慢性疲労に苦しんでいましたが、第2シリーズでは美澄島という小さな離島に移住。島の人々と顔を突き合わせながら地域医療に向き合い、穏やかな日々を過ごしているようです。
海外留学から帰国した唯織は、正一と折りいった話をするために美澄島を訪ねています(第1話)。
やがて正一は余命を宣告されるような重い病気であることが判明しますが、それでも彼の医師としての矜持は変わらず。この美しい美澄島において生涯現役の医師として、その身を地域医療に捧げていくことになります。
以下、美澄島のシーンが撮影された場所、ロケ地についてまとめます。
岡山県・笠岡諸島の「真鍋島」で撮影
美澄島のシーンは、岡山県笠岡市に属する離島群・笠岡諸島のひとつ、真鍋島で撮影されているようです。真鍋島では窪田正孝だけでなく、本田翼や広瀬アリスらが撮影に臨む姿が目撃されており、今後も真鍋島のシーンが登場しそうです。
瀬戸内海の美しい海の中に転々と島が浮かぶ笠岡諸島。真鍋島は周囲7.5km、面積1.49平方キロメートル、人口200人(平成27年)ほどの小さな島で、古き良き日本の漁村の面影を残した家並みが外国人観光客に人気。近年は人口より猫の生息数が多いという「猫の島」としても知られます。
映画「獄門島」や「瀬戸内少年野球団」のロケ地としても知られていますね。
▷唯織が到着したフェリー港=真鍋島・本浦港
「東京〜美澄島」という行き先表示を掲げたフェリーが到着し、唯織が降り立った島の小さなフェリー港。
本土の住吉港(笠岡港)方面から島々を経由した船が発着する、真鍋島の本浦港での撮影と思われます。
▼屋外セットが建設されたため雰囲気が少し違いますが、背後の島影や桟橋の形状などから、この本浦港(漁港の中心部から少し外れた場所)での撮影で間違いないでしょう。
▷美澄島診療所、BBQをした場所=真鍋島保育所付近
正一が働く「美澄島診療所」。唯織が突然訪ねてきたことを喜んだ正一は、診療所の目の前の路上で、釣れたての魚によるバーベキューをごちそうしています。
▼正一と唯織が路上バーベキューを楽しんだのは、本浦港中心部をぐるっと一望できる、ちょうどこの辺り。真鍋島保育所の目の前。
▼「美澄島診療所」の建物は、バーベキュをした路地のすぐ向かい、真鍋島保育所の敷地内に立っていると思われます。保育所の門扉が劇中の診療所の門扉と完全に一致しています。この画像には診療所のレトロな建物は見当たりませんが、おそらくこの保育所の園庭に建物セットを突貫工事で建設したものと思われます。
▷正一が釣りをしていた堤防と赤い灯台=真鍋島港本浦A防波堤灯台
正一が唯織を連れて釣りをした港の堤防と赤い灯台。
真鍋島・本浦漁港に突き出した長い堤防の先端にある赤い灯台(真鍋島港本浦A防波堤灯台)付近での撮影。