日曜劇場「日本沈没」COMS(コムス)って何?東山総理が推進する海底の環境事業

※本ページのリンクには広告が含まれています。

TBS系日曜劇場「日本沈没ー希望のひとー」の劇中に登場する「COMS(コムス)」という事業についてまとめます。

日本政府が国家プロジェクトとして推進していく「COMS」。さまざまな思惑がうごめいていくであろう巨大プロジェクトとの存在が、「日本沈没」の物語を大きく突き動かしていきます。
※「COMS」はドラマ内の架空の事業です。

スポンサーリンク

目次

東山首相肝いりの環境計画「COMS」

内閣総理大臣・東山栄一(仲村トオル)は、党内の支持基盤は弱いものの、国民の高い支持率に支えられたクリーンな政治家です。政治志向はリベラルであり、10年、20年先に日本を環境先進国にすべく、さまざまな環境政策を打ち出しています。

2023年、東山総理は世界環境会議に出席すると、現在もっとも力を入れているプロジェクトである「COMS(コムス)」事業のさらなる推進を、世界に向けて高らかに宣言します。

「COMS」は「Celstec Origin Mining System」の略語。

9000メートルの海底に存在する、CO2を出さない夢のエネルギー物質「Celstec(セルステック。※劇中の架空の物質)」を、パイプを通して掘削・抽出するシステムとのこと。

その埋蔵量は、日本が排出するCO2の120年分とも言われる莫大なものとされ、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)を 目指す日本の大きな武器となるべきものです。

地球物理学の最高権威である世良徹教授(國村隼)が「COMS」事業の安全性を強く保証し、実現を後押し。「COMS」は環境先進国・日本を象徴する未来的事業、国家的プロジェクトとして実行されていきます。

日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」善人?悪人?東山栄一総理 「クリーンでリベラル」な人気政治家

※「COMS」はあくまでドラマ内の架空の事業です。小松左京による原作小説「日本沈没」にも「COMS」なる事業は登場していません。

田所教授が「関東沈没」を警鐘 COMSが原因?

そんな折、ネット上に「関東沈没」の警鐘を鳴らす田所雄介教授(香川照之)の記事が掲載されます。田所教授は地震予測の分野で世界的な賞を受賞した日本地球物理学界の異端児で、国内外で広く尊敬を集める人物です。

田所教授は、「COMS」事業による大規模な海底の掘削が伊豆・関東沖の海底プレートに歪みを与えていて、それが原因でスロースリップの加速を誘発。「COMS」事業が大規模な地殻変動の引き金となり、関東地方一円が海の底へと沈んでしまう可能性があるという衝撃的な事実に気が付きます。

田所教授がこの自説を週刊誌に発表すると、一部のネット民や環境活動家がデモ騒ぎを起こすなど、国民に不安が広がっていきます。

田所教授VS世良教授

田所教授による、あまりにも荒唐無稽な「関東沈没」説。当然ながら政府関係者や官僚など「COMS」関係者は、エキセントリックな発言を繰り返す田所教授を詐欺師扱いし、暴論だとして相手にしません。

一方、「COMS」事業にお墨付きを与えた張本人の世良教授は、田所教授の突然の警告に対し憤慨していました。

実は世良教授は「地球物理学界の第一人者」という自身の肩書きを、天才肌の後輩・田所教授に奪われてしまったという忌まわしい過去を持っていました。二人はこの一件により再会すると、「関東沈没」の是非をめぐり因縁の対決を繰り広げていくことになります。

主人公・天海啓示と「COMS」

環境省のエリート官僚であり、「COMS」推進の中心人物として動いていた主人公・天海啓示(小栗旬)にとっても、田所教授の警告は大きな意味を持っていきます。

天海は、東山総理や政界のドン・里城副総理(石橋蓮司)、経団連会長の生島誠(風間杜夫)らに取り入り、やがて政治家になって「ある目的」を達成しようと動き続けている男です。天海は環境省の役人として、頻発するデモの収拾をはかるために田所教授と対面。聞く耳を持たず自説をぶち上げる田所教授に翻弄されていきます。

各省庁の有望な官僚が集結した「日本未来推進会議」のメンバーであり、何よりも環境省の官僚として出世街道を歩んでいる天海。天海は次第に田所教授の説を信じ始め、日本の未来に危機感を覚えていきます。しかし、周囲の人たちは関東沈没説を暴論だとして一切取り合おうとせず…。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

シェアお願いします
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる