いよいよ2014年7月9日(水)から放送が開始されたテレビ東京系深夜ドラマ「孤独のグルメ Season4」。
第一回の放送の舞台は、東京・多摩地方の地味な町・清瀬。孤独が似合う渋い中年男・五郎ちゃんの復活記念として申し分のない、いぶし銀の町です。
この記事ではロケ地になった清瀬という町の概要についてまとめます。第一回放送で登場した店は次の記事「孤独のグルメ Season4 第一話 清瀬の「みゆき食堂」「麻雀処たんぽぽ」ロケ地まとめ」をご覧下さい。
東京都清瀬市ってどんな場所?
井之頭五郎(松重豊)がサングラス輸入の商談のために降り立ったのが、西武池袋線の清瀬駅。埼玉県境(所沢市)とも接する、東京郊外の小さなベッドタウンです。
清瀬駅は池袋駅から準急で所要時間23分ほど。特急や急行は止まりません。駅の一日の乗降人数はおよそ7万人ほどで、池袋や丸の内方面へと通勤するサラリーマン世帯を中心に、ベッドタウンとして発展してきた町です。清瀬駅は清瀬市の中心的な駅で、地味ではありますがそれなりに充実した地元商店街が広がります。
結核療養所で有名だった清瀬
清瀬市といえば、かつては結核の療養所が集中して建てられた場所として有名。昭和初期、まだ原野が広がっていた清瀬一帯に、隔離されるかのように結核患者が集められていました。
清瀬駅南西部には現在でも多くの病院が残り、一部は老人ホームなどに転用され、当時の面影を残しています。最近建設される病院群とは違い、武蔵野の林の中に転々と病棟がある感じで、かつてのうら寂しい療養生活を思い起こす風景が広がります。
清瀬に広がる病院群についてはこちらの記事にわかりやすくまとまっています。(外部リンク)
▼結核の街・清瀬を歩く。結核療養所のすべて
http://www.kotono8.com/2009/04/15kiyose.html
清瀬市は堀北真希の出身地!
そして、清瀬市が生んだ大スターといえば、女優の堀北真希が有名でしょう。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で「青森から上京したリンゴほっぺの田舎娘・六ちゃん」を演じて脚光を浴びた彼女ですが、その芸能界入りしたエピソードが微笑ましいのでご紹介しておきます。
堀北真希は中学2年生の時、バスケの部活動の帰り道に清瀬の畑にてスカウトされています。清瀬に広がる畑といえば、冬は乾いた土埃が一面に舞うような、水が乏しい武蔵野ならではの殺伐さ(笑)。素朴なイメージを持つ堀北真希のスカウト場所としては申し分無いシチュエーションといえるでしょう。
なお同じ西武鉄道系列沿線であり、清瀬市にもほど近い旧田無市(現・西東京市)はきゃりーぱみゅぱみゅという世界的なスターを生んでいます。同じく西武沿線・東村山市が生んだ昭和の大スター・志村けんとともに、西武線三大スターと言っていいかも知れません。
次の記事では、「孤独のグルメ Season4」第一回放送で登場したお店をご紹介します。
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