NHK連続テレビ小説「あんぱん」より。
嵩が進学した東京高等芸術学校図案科で同級生になる学生、瓜田朝雄(八木将康)と辺見菊磨(三河悠冴)についてまとめます。
9浪の瓜田くんと絵が上手い辺見くん
東京高等芸術学校図案科に進学した嵩(北村匠海)は、すぐに福岡出身の辛島健太郎(高橋文哉)と仲良くなりますが、図案科には他にも個性的な生徒たちがたくさん居るようです。
その中で目立つのが、大柄で貫禄がある瓜田朝雄(八木将康)と、少し神経質そうな辺見菊磨(三河悠冴)です。
立派な眉毛を持つ瓜田朝雄は、体格が良すぎて嵩が入学早々にぶつかってしまった学生。
第27回では、座間先生(山寺宏一)が図案科の歌を覚えたという瓜田に対し「さすが年の功!9年浪人した九ちゃん」と声を掛けており、瓜田が多浪を重ねた末に東京高等芸術学校に入学したことが判明しています。瓜田に妙に貫禄があるのは、立派な体格だけではなく年齢によるもののようです。
一方の辺見菊磨は、入学早々に嵩が絵の上手さに驚いた学生です。口元のほくろが特徴的ですね。
第27回ではヌードモデル(カナキティ)を迎えてのデッサンの授業風景が描かれていますが、辺見の絵の巧さを見た座間先生は「辺見くん、ひょっとして天才?」と絶賛。「なんか変だ こんなもんじゃないです」とストイックな向上心を見せる辺見に対し、座間先生は「いや、そんなもんでいいよ。これ以上上手いと私の立場がなくなる」とおどけています。
辺見は銀座のカフェで図案科の歌を歌うことになると、「あんな変な歌、ここで歌いたくないです」と真顔でつぶやいており、生真面目な性格であることがうかがえます。
瓜田役 劇団EXILE・八木将康 駒大苫小牧高の野球部出身
瓜田朝雄役を演じているのは、北海道苫小牧市出身の37歳の俳優・八木将康(やぎ・まさやす)です。
身長183cmの立派な体格を持ち、駒大苫小牧高校時代は野球部に所属。1学年下の後輩にプロ野球選手の田中将大がいたそうで、八木本人も2005年に春の選抜高校野球大会で甲子園に出場しています。
実兄のEXILE SHOKICHIがダンスボーカルグループ・EXILE、J Soul Brothers(二代目)のメンバーとして活躍していたこともあり、八木将康も2012年に劇団EXILEに加入して俳優として活動を開始しています。
これまで劇団EXILEの公演など多数の舞台作品に出演を重ねてきたほか、映画「流れ星が消えないうちに」「ROAD TO HiGH&LOW」「愛の病」「jam」や、ドラマ「ワイルド・ヒーローズ」「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜」「毒島ゆり子のせきらら日記」「ドラフトキング」「まどか26歳、研修医やってます!」などに出演。
朝ドラは「あんぱん」が初出演となります。陽気な体育会風に見える瓜田朝雄が、個性的な図案科の個性的な雰囲気の中でどのような存在になっていくのか、注目です。
辺見役 俳優・三河悠冴
▼「地面師たち」などで知られる吉村界人とのW主演となった映画「Welcome Back」。新人ボクサー・テルを誰よりも信じる純粋無垢な青年・友原勉(ベン)役を三河悠冴が好演しています。
絵が上手い辺見菊磨役を演じているのは、千葉県出身の31歳の俳優・三河悠冴(みかわ・ゆうご)です。BLUE LABELという事務所に所属して俳優活動を行っています。
これまで、映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」「帝一の國」「高崎グラフィティ。」「おいしい家族」「さかなのこ」「Cloud クラウド」など数々の映画作品に出演をし、存在感を見せてきた三河悠冴。2025年のボクシングロードムービー「Welcome Back」ではW主演の一人を務めており、その演技に注目が集まっています。
地上波ドラマも「ダメな男じゃダメですか?」「今夜すきやきだよ」「家政夫のミタゾノ」「不適切にもほどがある!」「無能の鷹」などに出演。
朝ドラは「あんぱん」が初出演。陽気で自由な雰囲気に満ち溢れる東京高等芸術学校図案科の中で、少し内向的で斜に構えた雰囲気がある辺見菊磨がどのように立ち振る舞っていくのか、楽しみです。