朝ドラ「ばけばけ」第4回 ヘブンが拳銃で自ら… 絶望の理由とは?

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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第4回(2025年10月2日初回放送)では、トキの運命の人となるレフカダ・ヘブンがアメリカのシンシナティで拳銃を手に、自らの人生を終わらせようとする場面が描かれています。

この描写は、ヘブンのモデルであるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がアメリカ・シンシナティ時代に経験した人生への失望をモチーフにしていると考えられます。

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【ばけばけ】第4回 一方その頃ヘブンさんは…

「ばけばけ」第1週ではヒロイン・松野トキの幼少期のエピソードが描かれています。

上級武士の家柄だった松野家が明治の世に馴染めず貧窮し、父の司之介(岡部たかし)が素人商売に手を出して大借金を抱える…。

ヒロイン一家が真っ逆さまに没落していったのと同じ頃(1875年・明治8年)、トキの「運命の人」であるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)もまた、アメリカ・シンシナティの自室で人生に絶望していたのでした。

ヘブンは新聞記者の仕事を失って餓死寸前の状態となり、恨めしい日々を送っていました。

「金…パン…家族…。私には何一つ縁のない人生だった。私の人生にはこの遺書を読む友人すらいない…。」

そう言って覚悟を決めたヘブンは、こめかみに拳銃を押し当てて自らの人生を終わりにしようとしますが…。

ヘブンのモデル人物であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を参考にすれば、この時(1875年・明治8年)のヘブンの年齢は25歳。

ヘブンの人生に一体何が起きているのかは、モデルであるラフカディオ・ハーンが同じ1875年前後に体験した大きな挫折から推測することが出来ます。

今後のあらすじも参考に、この時のヘブンの絶望の理由を以下のように予想してみました。

【ヘブンの絶望の理由・予想】

・黒人にルーツを持つ女性と最初の結婚をしたものの、それを理由に新聞社を解雇された。※当時の州法では異人種間の結婚は認められていなかった。

・この出来事をキッカケに結婚相手との関係も破綻。仕事を失ったことで生活も貧窮を極め、ヘブンは絶望の淵に立たされていた。

・ヘブンは自死を思いとどまり、シンシナティから新天地へと向かう?

以下、レフカダ・ヘブンのモデル人物であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が25歳の時に経験した大きな人生の挫折についてまとめます。

【史実モデル】解雇、離婚…絶望の底にあった25歳のラフカディオ・ハーン

1874年、アメリカ・シンシナティ(オハイオ州)の新聞社「インクワイアラー社」で記者として働いていた24歳のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)はアリシア・フォリー(通称・マティ)という女性と最初の結婚をしています。

このマティという女性は白人農場主と黒人奴隷との間に生まれた「混血」の女性でした。マティは下宿先で料理を担当していた美しく優しい女性だったそうで、人付き合いが下手なハーンの良き理解者でした。

しかし、当時のオハイオ州の州法では、白人と有色人種との結婚は認められていませんでした。

結婚の翌年の1875年、ハーン(当時25歳)は異人種間の結婚をしたことも一因となり、「インクワイアラー社」を解雇されてしまいます。この出来事に加え、当時のハーンが多忙すぎたこと、マティが子供っぽく何かとトラブルメーカーだったことなども重なり、二人はほどなく別居。1877年には離婚が成立しています。

離婚が成立した1877年。ハーンは人生の何もかもが嫌になる絶望の中、シンシナティを離れて新天地のニューオーリンズへと移住。そこで新たに「タイムズ・デモクラット社」の文芸部長の職を得て、新しい人生を歩み始めています。

理不尽な解雇や結婚の失敗などが重なり、人生に対する大きな失望を抱えていた当時のハーン。この時の彼の苦悩をモチーフに、第4回のヘブンの苦悩シーンが創作されていると考えられます。

▼何もかもを捨てたハーンが新天地のニューオリンズで出会ったのが、ハーンの文章に感銘を受けて「タイムズ・デモクラット社」に入社してきた女性記者、エビザベス・ビスランドでした。

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