TBSドラマ「天皇の料理番」主人公・秋山篤蔵(佐藤健)には、行く先々で様々な「あだ名」が付けられます。時にはバカにした呼び名あり、愛着を込めた呼び名あり。この記事では、秋山篤蔵が各所でつけられたあだ名、愛称をまとめます。
なお第5話現在、篤蔵は「秋山篤蔵」を名乗っていますが、俊子の実家「高浜家」に婿入りしているため戸籍上の本名は「高浜篤蔵」となります。福井に残してきた俊子と離縁の話が進んでいた事、俊子を置いて東京へ来てしまったことなどから、篤蔵は「何となく」秋山姓を名乗っています。
史実のモデル・秋山徳蔵氏は、裕福な料理屋である「高森家」で育ち、秋山俊子氏と結婚した事で秋山家へ籍を入れ、秋山姓となっています。この経緯はドラマとは逆ですね。
あだ名①のくぞう
幼い頃から仕事を始めては辞めるを繰り返し(一度は仏門に入り坊主になるも、酒を飲んで墓石を倒して破門をされている)、「ダメ息子」「のくてぇ子(=バカな子)」として知られていた篤蔵。
生まれ育った武生の村ではそんな篤蔵の事を揶揄し、近所の悪ガキらを含め「のくぞう」(のくてぇ+篤蔵)と呼んでいました。
あだ名②とくやん
篤蔵の弟で、秋山家三男の蔵三郎(森岡龍)は兄・篤蔵のことをもはや兄だと思っておらず「とくやん」呼ばわりしています。要領が良く常識人である蔵三郎から見ると、何をやってもダメな篤蔵は年上とはいえ敬うような人物ではない、という気持ちがあるのでしょう。
あだ名③ペテコウ
篤蔵が東京で潜り込んだ最初の修業先・華族会館で、師匠の宇佐美(小林薫)から付けられたあだ名が「ペテコウ」。明言はされてませんが「エテ公(猿公)」から文字ったものだと思われます。
「ペテ」は、「ペテナイフ(ペティナイフ=野菜、果物の皮むきや細工用の小さな洋包丁)」のペテから来ており、篤蔵の身体の小ささを言い当てたもの。
「エテ公」はもともとは愛着を込めて使われる事が多かった呼称であり、宇佐美も篤蔵の事を「ペテコウ」と呼び、可愛がっていました。
あだ名④ジュテぞう
第5話によれば、俊子の妹である光子と鈴子らは、篤蔵のことを陰で「ジュテぞう」と呼んでいる模様。これは篤蔵が俊子へ宛てた手紙の末尾に「ジュテーム(フランス語で「愛している」の意味)」と書いていたことが由来と思われます。
「ジュテームってなんですか?」と首を傾げる俊子はその意味を理解していなかったようですが、もしかしたら妹たちはわかっていて楽しんでいる?いずれにしても、妹たちは愛着を込めて義兄を「ジュテぞう」と呼んでおり、俊子と篤蔵の仲を応援する立場です。
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