NHK連続テレビ小説「あんぱん」でヒロインの朝田のぶが進学することになる高智女子師範学校。
劇中では師範学校のレトロな校舎が登場しますので、その撮影場所、ロケ地についてまとめます。また、モデルになっていると思われる高知県女子師範学校(高知大学教育学部の母体)についても簡単にまとめておきます。
教師になる夢を見つけたのぶ 高智女子師範学校に進学
「女子(おなご)も遠慮せんと、大志を抱け」という父の言葉を胸に成長していった朝田のぶ(今田美桜)は、高等女学校の最終学年の時に「学校の先生になる」という夢を見つけることになります。
反対する祖父の釜次(吉田鋼太郎)を説得し猛勉強を開始したのぶは見事、高知にある高知県高智女子師範学校に合格。1936年(昭和11年)に小学校時代の幼なじみである小川うさ子(志田彩良)とともに、女子師範学校に入学することになります。
「子どもらあに体操や勉強の楽しさを教えたい」「思いっきり夢を追いかける心を教えたい」
そんな夢を持って高智女子師範学校に入学したのぶですが、そこで待っていたのは厳しい規律を要求される寮生活と、「日本婦人の鑑」となるべく愛国精神を叩き込まれる教育カリキュラムでした。
のぶは次第に担当教師の黒井雪子(瀧内公美)の影響を受けて愛国精神の気持ちが芽生えていきますが、このことにより、自由に生きたいと考える幼なじみの嵩(北村匠海)との間に溝ができていき…。
ロケ地は茨城県・土浦第一高校(旧制土浦中学校)本館
のぶとうさ子が通う高知県高智女子師範学校は、地元の名門校らしいレトロで瀟洒な校舎が特徴的です。
高智女子師範学校の外観や教室のシーンなどは、茨城県土浦市にある県立土浦第一高校(旧茨城県立土浦中学校)本館で撮影されています。
明治37年(1904年)に建てられた本館は、ゴシック様式を基本としたデザインで国指定重要文化財。ドイツ風の下見板張りの外壁が特徴的の可愛らしい建物です。設計者は辰野金吾の弟子で茨城県技師だった駒杵勤治。
そのレトロな外観によりたびたびドラマや映画のロケ地となっており、NHK朝ドラ「エール」ではヒロインの音(二階堂ふみ)が通う東京帝国音楽学校の校舎として登場しています。
▼テレビ朝日系ドラマ「津田梅子〜お札になった留学生〜」(2022年)でもロケ地となった土浦第一高校旧本館。
次の土曜日は放送日✨#津田梅子#お札になった留学生
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3月5日(土)よる9時
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モデルは高知県女子師範学校か 現在の高知大学教育学部の母体
ヒロイン・朝田のぶのモデルである小松暢は、大阪生まれの大阪育ち。地元大阪の高等女学校を卒業した後に、父が高知県安芸市出身だった縁もあり高知新聞社に記者として入社(女性としては初採用)しています。暢はこの会社で後から入ってきた柳瀬嵩(やなせたかし)と出会い、のちに二人は結婚をすることになります。
つまり、「あんぱん」のヒロインである朝田のぶが高知・御免与町で生まれ育ち地元高知の高等女学校、高智女子師範学校に進学するというのはドラマ上のフィクションということになります。
ドラマと同時代である昭和初期、高知県には高知県師範学校の流れをくむ高知県女子師範学校(高知県高知市)が存在しましたので、これが「あんぱん」でのぶが通うことになる高智女子師範学校のモデルになっていると考えられます。
高知県女子師範学校は1943年(昭和18年)に高知県師範学校と統合して官立高知師範学校となると、1945年(昭和20年)の高知大空襲では校舎の多くを焼失。
戦後の1949年(昭和24年)にはGHQ主導による学制改革新により、高知大学教育学部の母体となっています。
▼現在の高知大学教育学部は、JR朝倉駅近くの「高知大学朝倉キャンパス」にあります。