朝ドラ「あんぱん」嵩ファンの女の子・中里佳保(かほ) モデルは脚本家の中園ミホか やなせたかしと文通経験

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NHK連続テレビ小説「あんぱん」第22週に登場する嵩ファンの小学生・中里佳保(かほ)。

幼少期の朝田のぶ役を演じた子役・永瀬ゆずなが演じることが予想される佳保ですが、描かれる内容から「あんぱん」の脚本執筆を担当している中園ミホ氏自身をモデルにしたキャラクターではないかと考えられます。

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目次

【あんぱん】嵩にファンレターを送る小学生・中里佳保 永瀬ゆずなが演じる?

▼「詩人・やなせたかし」の作品を網羅する一冊。「愛する歌」から「アンパンマン伝説」までの名著の中から、“星屑”をひろい集めた宝石箱のような詩集。

 ▼現在、やなせたかし処女詩集「愛する歌」は流通が少なく購入が難しくなっています。

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「あんぱん」第109回に、嵩のファンだという小学生の女の子・中里佳保(なかざと・かほ)が登場します。物語上重要な役割を演じることになる中里佳保役は、幼少期の朝田のぶ役を演じた子役・永瀬ゆずなが演じます。

「あんぱん」第109回の内容予告文、出演者は以下の通り(NHK番組表から引用)。

ある日、嵩(北村匠海)にファンレターをくれた小学生の佳保が、祖父の砂男(浅野和之)と柳井家にやってくる。笑顔で迎えるのぶ(今田美桜)と嵩だったが、ニコリともせずに辛辣な言葉を投げる佳保に、2人はタジタジに。佳保が映画の話などで蘭子(河合優実)と意気投合する中、砂男はのぶと嵩に佳保のつらい出来事を話し、嵩の詩集に救われたと感謝を伝える。

【作】中園ミホ 【出演】今田美桜,北村匠海,河合優実,永瀬ゆずな,浅野和之

嵩は最初の詩集「愛する歌」を八木の会社から出版すると、これが大好評になって新たなファン層を獲得。小学4年生の少女・中里佳保が嵩の詩集に感銘を受けてファンレターを送ってくれると、嵩とのぶは佳保を家に招待するようです。

少し生意気な口調が目立つ佳保ですが、祖父の砂男(浅野和之)によれば、佳保は最近大好きだった父親を亡くしてつらい思いをしたのだそう。父を亡くして以来ずっとふさぎこんでいた佳保は、嵩の詩集「愛する歌」に救われたようです。

【追記】中里佳保が嵩に送ったファンレターの文面の内容を書き出しておきます。(第108回のラストシーンより)

「やないたかし先生、はじめまして。私は小学四年生の中里佳保です。やない先生の詩の一言一言に、とてもとても感動しました。どうやったらこんな詩を思い浮かぶだろう、どんな暮らしをしているんだろうと毎日考えています。ぜひ、いつかやない先生の所に遊びに行きたいです。めいわくでなかったら遊びに行かせてください。中里佳保」

▼絵本作家・やなせたかしの代表作のひとつである「やさしいライオン」。母親を亡くした赤ん坊ライオン・ブルブルと、赤ん坊を亡くしたメス犬・ムクムクの親子の愛情物語です。

【モデル】脚本家・中園ミホ氏自身がモデルか やなせたかしと文通経験、面識あり

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物語上重要な役割を担うことが予想される小学生・中里佳保は、「あんぱん」の脚本を担当している中園ミホ氏(本名・中園美保)自身をモデルにしたキャラクターと考えられます。

10歳で父を、19歳で母を病気で亡くした経験を持つ中園ミホ氏は、少女時代に漫画家・やなせたかし(柳井嵩のモデル)と文通を続けて救われた経験を持ち、実際に何度か会ったことがあるそう。

以下、「あんぱん」公式ホームページに掲載された中園ミホ氏のインタビューの一部を引用しておきます。

私が10歳の頃、父が亡くなって。つらかったときに、母がやなせさんの『愛する歌』という詩集を買ってきてくれたんです。その中の詩に「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさみしいね 人間なんておかしいね」という詩があって。索漠とした内容なんですが、そのときの私は「どんな幸せそうな家族もみんなそうなんだな。だから、父もそうだったんだな。」と救われたんです。その思いを伝えたくてお手紙を送ったところ、すぐにお返事をいただき、文通が始まりました。15歳くらいまでよくやりとりしていて、音楽会に呼んでいただいたこともあります。その後、私がお手紙を出さずに疎遠になってしまったのですが、私が19歳のときに道で偶然お会いして。そのままやなせさんの本の出版パーティーに連れて行っていただきました。その頃、母が病気で、それをやなせさんに伝えたところ、母に電話をかけて励ましてくれたんです。母もとても喜んでいて。そんな風に苦しいときにはいつもやなせさんに救われました。今思うと本当に不思議なご縁がありますね。

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幼少期に父を亡くし、やなせたかしの処女詩集「愛する歌」に救われたという中園ミホ氏。何者でもない一人の少女の手紙にすぐに返信し、心の交流を深めたというやなせたかしらしい心温まるエピソードです。

朝ドラの脚本執筆のオファーをもらった中園ミホ氏がNHKとの企画会議の場で、ドラマの題材としてやなせたかしと妻の小松暢の人生を扱うことを提案したのも、この文通の経験が心に強く残っていたからだそう。

こうした経緯から、「あんぱん」第22週に登場する嵩ファンの少女・中里佳保は、中園ミホ氏の少女時代の経験(=親を亡くし、やなせたかしの詩集に励まされて手紙を送り、文通を続けた)を参考に創作されたキャラクターであると考えられます。

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