NHK連続テレビ小説(ドラマ)「半分、青い。」に登場する「つくし食堂」。
この記事では、「つくし食堂」がどのような店なのか、そのメニューや働くメンバー、モデル(参考)になっていると考えられる食堂などをまとめます。また、劇中に登場する仙吉の五平餅についても情報をまとめます。
地元に愛される梟町の「つくし食堂」
「つくし食堂」は、架空の町・岐阜県東美濃市梟町の「ふくろう商店街」にある、昔ながらの町の食堂。ヒロインの一家・楡野(にれの)家が家族で経営する小さなお店です。
鈴愛が生まれた当時、この食堂は「楡野食堂」という名前でしたが、その後「つくし食堂」に改名されています。この「つくし」という名は、本来は鈴愛に付けられるはずだった最有力候補の名前だったようです。
地元の人々に愛されるつくし食堂は、お昼時にはサラリーマンや事務員などのランチで利用されるほか、酒やビールも置いてあるため、ちょっとした飲みの場にも使えそうです。
味はイマイチ、マンガ全集を置くビジネス戦略
また、宇太郎が古いマンガが大好きであり、つくし食堂の書棚には「どろろ」「マグマ大使」「バンパイヤ」「鉄腕アトム」(以上、手塚治虫)、「おれは鉄兵」「あしたのジョー」「ハリスの旋風」(以上、ちばてつや)などの名作マンガが置いてあります。
鈴愛によれば、「うちの食堂は味がイマイチだから、名作漫画全巻を揃えて人を呼ぶ」とのことで、つくし食堂なりのビジネス戦略があるようです。
しかし、鈴愛(永野芽郁)が高校生になった1988年から1989年の頃には郊外にできたファーストフード店やフェミレスの影響で店の売上は右肩下がりになっており(88年10月の売り上げ・75万円→89年6月の売り上げ・66万円)、美人女将の晴(松雪泰子)の悩みは尽きない様子です。
つくし食堂・メンバー
厨房係・宇太郎(滝藤賢一)…ヒロインの父
厨房係、五平餅焼き・仙吉(中村雅俊)…ヒロインの祖母
ホール接客係・晴(松雪泰子)…ヒロインの母
お茶入れ・廉子(風吹ジュン)…ヒロインの祖母
食堂のメニュー、値段は?
画面から読み取れたつくし食堂のメニューは以下の通り(値段は一部読み取れませんでした)。このメニューと値段は鈴愛が生まれる前、1970年の「楡野食堂」時代のものです。
各種定食から麺類までが揃い、当時の物価を考えてもリーズナブルな値段設定となっています。また、ヒロイン祖父の仙吉(中村雅俊)が地元の名物である五平餅を焼いて販売する模様。
とんかつ定食 ?円
天ぷら定食 ? 円
焼き魚定食 230円?
唐揚げ定食 250円
味噌カツ定食 280円
コロッケ定食 190円
野菜炒め定食 200円
天ぷら定食 300円
ころうどん(※) 90円
月見うどん 100円
かけうどん 60円
卵うどん 80円
きつねうどん 100円
天ぷらうどん 150円
(※)愛知、岐阜で見られる「ころうどん」は、「冷やしすぎないぶっかけうどん」のようなメニュー。詳しくはこちらのマイナビニュースの記事にまとめられています。
https://news.mynavi.jp/article/20130821-a053/
実在する?モデルになっている店は?
定食屋「つくし食堂」は劇中の架空の店舗(スタジオセットと思われる)であり、東濃地域に実在する店ではありません。※香川県三木町に美味しそうな定食屋「つくし食堂」が存在しますが、無関係と思われます。
NHKはこの昭和な大衆食堂「つくし食堂」のイメージをつくり上げるために、恵那市周辺の定食屋4,5件を取材したとのこと(他にも取材しているかも知れません)。
そのうちの一件、恵那駅近くにある老舗お食事処「ひかり食堂(お食事処ひかり)」のfacebookによれば、NHKから昭和当時のメニューや値段、人気商品などを取材されたとのこと。また、実際に出来上がった「つくし食堂」の店内風景が「ひかり食堂」の雰囲気にもどこか似ており(同店のfacebookに比較画像あり。3月21日投稿分。)、ドラマの人気上昇とともに「聖地」化しそうな予感もします。
「ひかり食堂」はカツカレー、オムライス、鉄板ナポリタンなどの定番洋食のほか、カツ丼、天ぷら定食、エビフライ定食、うどん、ラーメンなどがそろう「ザ・昭和」の食堂。安くて美味しい地元の名店として知られます。
※「ひかり食堂」については、こちらの記事が詳しいです。
http://ohemaga.com/report/hikarishokudou
「ひかり食堂」の斜め向かいには胡桃ダレの五平餅で知られる五平餅屋の名店「あまから本店」もあり、あわせて訪れたい場所です。また、恵那駅から徒歩10分ほどのところにある「パスタ・定食 みむら」もデカ盛りメニューで知られる人気店ですので、恵那市岩村町のロケ地(後述)見物をした後に訪問するのもいいでしょう。
▼「ひかり食堂」の外観。古き良き、正しい昭和の町食堂。周囲の街並みもレトロで味わい深く、歩くのが楽しい。
中村雅俊が五平餅焼きの指導を受けた「みはら」 永野芽郁も食べた!
劇中では、中村雅俊演じる祖父・仙吉がつくし食堂で地元名物・五平餅を焼く場面が登場する見込み。この五平餅の焼き方指導を行ったのが、「ふくろう商店街」の撮影地でもある恵那市岩村町・岩村町本通りにある店「みはら」です。
「みはら」は五平餅、お好み焼き、焼きそばなどが食べられる「『お休み茶処』がある店」で、ヒロインの永野芽郁が店先で五平餅を焼き、食べる姿がNHKの雑誌「ステラ」2018年4月6日号に掲載されています。
・【半分、青い。】「ふくろう商店街」撮影ロケ地は岐阜県恵那市「岩村町本通り」
▼岩村城の城下町の歴史を残す「岩村町本通り」にある「みはら」外観。敵の侵入を防ぐ鍵型のクランク「下町枡形」のすぐ横。この一帯にセットが組まれ、「ふくろう商店街」が撮影された。